【日能研】資料から見る、私学の大学進学率や公立との違い

日能研さんは、本当にたくさんの資料をくれます。

最近の受験情報なだけに、ふむふむと目を通すのですが…いかんせん、多すぎて一度には読めない!
時間をみつけて少しずつです。

で、今日も資料を熟読(?)していて思ったのは、日能研さんはめっちゃ私学推しだということです(当たり前か…)。

ただ私学に合格するだけでなく、合格した先の大学受験を見据えた話もてんこもりで、それに関したデータも。
なんか、日能研の人気の高さがわかる気がします。

1:理系に強い私学の進学状況

理系への進学率は注目されており、中学受験スタート模試の保護者セミナーでも話されていました。
サイエンス系の習い事の人気もわかるというもの。

ただ、近年では文理融合としての総合的な力求められていることからも、文系比重がすこし上がり気味。
とはいえ、男子校では依然として理系志向が強いようです。

 

2018年の理系進学率60%以上の私学は、駒場東邦、巣鴨、逗子開成、桐蔭学園中等教育学校、桜蔭、豊島岡女子学園などなど。
特に巣鴨と桜蔭は70%を超えるというのですからびっくり。

国立大学理系に50名以上の現役進学をしている私学は、浅野、駒場東邦、城北、聖光学院、桜蔭、豊島岡女子学園、桐光学園などなど。
ただし、学校規模によるものもあるので、そこらへんは慎重にみないといけませんね。

 




 

 

2:私学の学費

私学に必要な学費は、大きく分けて授業料・入学金・施設費・その他の4項目。
他にも、業者に支払う副教材費や積立金(修学旅行など)、部活活動費、通学費、講習費用など諸々があるのですから、実際に提示される金額よりも高めにイメージしておかないとダメ。

6年間の総額費用の標準的な学校では、400万後半~500万程度。
1年間では80万円程度。月々6~7万円程度になる感じ。

ただ、徴収回数は学校によって異なり、毎月ではなく年数回に分けて支払うところもありますし、初年度は高くなることは覚悟しておかないといけません。

また、大学系私学は学費が高くなりがちです。

3:公立中高一貫校の学費

公立中高一貫校は安いイメージがありますが、完全無償ではないことは肝に銘じておきたいもの。

中学段階は義務教育なので授業料は不要になるものの、給食費や生徒会、PTA費、研修費はかかります。

ある学校では、前期課程(中学)3年間で約80万、後期課程(高校)3年間で授業料を含めて約60万。

私立より安いですが、それなりに費用は発生するのです。

4:教師の異動

公立中高一貫校では、私立と違って先生の異動があります。
ですから、卒業後に母校を訪ねたときに恩師がいないことも…。

逆に私立では異動はないので、卒業後に恩師がそのままいてくれます。
これが「帰る場所」になると。
就職の相談など、人生の節目に訪れる卒業生は多いそうです。

5:難関国立大学現役合格率 私学VS公立

2018年の難関国立大の現役合格者においては、トップ10がほぼ私学のみ。
私立大とはちがい国立大は「合格=進学」が多く、合格者の重複がとても少なくなっています。
そのデータからみての数字なので、リアルに近い。

上から、筑波大学付属駒場、栄光学園、開成、聖光学園、桜蔭、麻布、海城、浅野、女子学院、武蔵。

2021年以降も、私学の国立大への強さは変わらないようです。

生徒が進路を考える期間が6年間と長く、大学名よりも「何を学びたいのか?それに適した大学は?」と自ら考え進む方向を決定していくように、講演会や卒業生・先生との対話で視野を広げる機会が豊富。

また、授業も一定の決まった指導要領だけでなく、幅広く取り入れていることも国立大合格に強くしているようです。

 

日能研からいただいた資料からわかる現在の中学受験状況。
読み漁っているうちに、なんとなく中学校それぞれの強みや特徴も見えてきました。

こうやって、志望校が決まっていくのかな。
今後も、こうした資料は要チェックです!

 

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