勝運・開運の神様「世田谷八幡宮(宮の坂八幡様)」

世田谷区の東急電鉄世田谷線・宮の坂駅近くに鎮座する「世田谷八幡宮(宮の坂八幡様)」。

駅の北西側すぐで、徒歩1分ほどの距離。
線路を挟んで反対側に、井伊家の菩提寺&招き猫発祥の地「豪徳寺」があります。
近いので、是非一緒に寄りたい神社です。

勝運・開運の神様として、八幡神と同一である應神天皇(おうじんてんのう)、その父であり日本武尊命の子である仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)、応神天皇の母であり仲哀天皇の皇后である神功皇后(じんぐうこうごう)が祀られています。

八幡神をお祀りする神社ですので、総本社は大分県の宇佐市にある宇佐神宮となります。

 

その始まりは、1091年(寛治5年)。
陸奥・出羽(現在の東北地方)で繰り広げらた「後三年の役」の後。

戦に勝利した源義家公が、この地で豪雨にあい天気回復を待つために滞在。
その際、戦勝したのは日頃氏神としている八幡大神の御加護によるものとして、豊前国の宇佐八幡宮の御分霊をこの地に移して祭ったことからです。

その後、世田谷城主七代目・吉良頼康が1546年(天文15年)に社殿を修復。
備前雲次の太刀一振を納めたと伝えられています。

 




 

それから時が経ち、徳川家康が江戸に入城した後に朱印状11石を寄進。
何度か再建され、1872年(明治5年)に郷社に列し、社号を宇佐神社と改称。

また、阿吽ともに子を抱く姿の狛犬は、1877年(明治10年)に奉納されています。
どちらも子供がいる、ほほえましい姿です。

ちなみに、奥にある境内社にも狛犬さんがいますが、こちらは片方にいる子どもの狛犬さんが親のしっぽを噛んでいます。
なかなか珍しいです。

 

1908~1909年(明治41~42)には、付近の神社を合祀。

第二次大戦後、世田谷八幡宮の社号に戻し、1961年(昭和39年)には壮麗な社殿に改築。

1813年(文化10年)に造営された旧本殿は、現社殿内に納められているそうです。

 

境内には土俵と力石があり、段々になった観客席も。
古来では祭礼として豊作凶作を占った相撲が奉納されていました。
渋谷氷川神社、大井鹿嶋神社とともに、江戸郊外三大相撲の一つになっていたほど。

現在では、9月15日の例祭時に東京農業大学相撲部により奉納相撲がおこなわれています。

 

また、拝殿右手奥に境内社の招魂社(氏子戦歿者)、そして高良神社(高良玉垂命)が。
参道入口右手には、厳島神社(市杵島姫命)が鎮座しています。

厳島神社では小さな滝(上にカエルがいる)も作られ、庭園や藤棚も。
池ではかもや亀がのんびりとくつろいでいました。

 

御朱印は、初穂料300円。

社務所でいただけるのですが、祭典奉仕中や境内の清掃、その他作業中は受け付けていないよう。

引き出しの中から、あらかじめ用意されている書き置きの御朱印をお取りください…という形になるようです。

 

歩いていて偶然見つけた世田谷八幡宮。
今度は、是非、9月15日の例祭時に来てみたいものです。

 

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