受験対策にも!?覚えておきたい日本の行事食「七草粥(春の七草)」

1月7日は「人日(じんじつ)の節句」。
七草粥を食べて、1年の豊作と無病息災を願う日。
「人日(じんじつ)の節句」とは、「人の日」という意味です。

七草粥に使われる植物は、まさに旬の物。
自然界から生命力をもらい、病気にならず長生きできると、昔から伝えられてきました。

一般的なのは、セリ・ナズナ・ハコベラ・ホトケノザ・ゴギョウ・スズナ・スズシロ
これは、1360年代に四辻善成によって書かれた「河海抄(かかいしょう)」で、春の七草として紹介されていたからだと言われています。

この七草の種類は、地方によってちょっと違うこともあります。
地域によって採れるものが違うので、春の七草以外の野菜を入れたり、お餅などを入れて7種類にすることもあるのだとか。

これらの植物には、年末年始で食べすぎて疲れた胃をいたわり、ビタミンを補ってくれる役割もあり。

昔は野菜が乏しい事もあり、冬に不足しがちな栄養を補うといった意味では大事な行事食でもあったのですね。
現在は、食生活の一つの区切り的な意味合いが強くなっているような…。

七草粥を食べることは体にとって優しいだけでなく、古くから伝わる日本行事に親しむことになります。

また、春の七草だけでなく秋の七草は、中学受験の理科分野や時事問題で出題されたこともあるで、家族で楽しく食を囲みながら覚えるきっかけにしたいものです。

 

七草には春と秋とあり、多くの人が知っているのが春の七草。
秋の七草はあまり注目度も低いものとなっているのですが、これは食べられないからでしょうか。
(´∀`;●)

春の七草といえばコレ↓

芹(せり)…香り豊かな水辺の山菜。若菜が競うように伸びるので、競り(セリ)の意味。

薺(なずな)…ペンペン草。昔は一般的に食べられていました。撫でて汚れを取ると。

御形(ごぎょう)…別名・母子草。かぜの予防や解熱に効くと言われていました。仏様の身体を表す。

繁縷(はこべら、はこべ)…目に良いとされるビタミンAが豊富で、腹痛の薬としても使われていました。葉が多いので繁栄を意味する。

仏の座(ほとけのざ)…別名・田平子(たびらこ)。食物繊維たっぷり。形が仏様の蓮座に似ている。

菘(すずな)…蕪(かぶ)。ビタミンたっぷり。神様を呼ぶ鈴のこと。

蘿蔔(すずしろ)…大根。消化を助け、風邪予防にいいとされています。色の白さから潔白を意味する。

どれも縁起の良い意味を持つ植物であり、それぞれに意味があります。
いわれなども覚えておくといいですね。

スーパーでも売られていますし、レトルトやフリーズドライなどもありますね。

 

ところが、秋の七草は観賞用。
食べられません。

秋の七草はコレ↓

萩(はぎ)
薄(すすき)(尾花)
葛(くず)
撫子(なでしこ)
女郎花(おみなえし)
藤袴(ふじばかま)
桔梗(ききょう)

葛は食用、桔梗と女郎花は生薬ですが…秋の七草ではもっぱら観賞するだけです。




 

春の七草と秋の七草は食べられるか食べられないかの違いだけでなく、行事的な意味合いでも異なります。

春の七草は、五節句の一つ。
人日の節句(別名:七草の節句)です。

五節句とは、季節の変わり目の奇数の重なる日を取り出したもの。
農耕時期と重ね合わせ、邪気を祓う行事を催す日。
1月だけは元旦になるので、7日に。

1月7日:人日の節句(七草の節句)
3月3日:上巳の節句(桃の節句)
5月5日:端午の節句(菖蒲の節句)
7月7日:七夕の節句(笹の節句)
9月9日:重陽の節句(菊の節句)

いずれも大事なハレの日として重要視され、親しまれてきました。

 

そんな七草粥は、中国の風習と結びついてできたもの。

古来中国では1月1日から鶏、犬、いのしし、羊、牛、馬の6種類の家畜の運勢を順番に占い、1月7日に人の運勢を占って「七種菜羹(ななしゅのさいかん)」という汁物を食べて無病息災を願う風習がありました。
この風習が奈良時代に日本に伝わり、日本の風習と結びついたのです。

日本では平安時代から1月7日に、人日に七種の菜入った吸い物を作る習慣がありました。
これに年の初めの雪の間から芽を出した若菜を摘む「若草摘み」という習慣も加わって、米と雑穀7種類の七種粥を食べるように。

この習慣と中国の習慣が結びつき、春の七草を入れて、七種類の草と書く「七草がゆ」に変化したのだとか。

ちなみに、七草粥を作るときには、根の部分ではなく若菜の状態で刻んで食べます。

中国から伝わった「人日の節句」の行事食として七草がゆができたのですが、昔は貴族社会でしたから庶民には馴染みがありませんでした。
それが広く伝わるようになったのは江戸時代。
江戸時代になって、五節句の一つになったからなんだそうです。

 

春の七草は、室町時代(南北朝時代)に歌にも詠まれており、

せりなずな 五形はこべら仏の座 すゞなすゞしろ これぞ七草

…は、有名ですね。

ちなみに、秋の七草も奈良時代の歌人・山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んでいます。

秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花

萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴朝がほの花

これらも覚えておきたいもの。

 

今は、春の七草はスーパーなどで購入することができますが、昔はそうもいかず…前日に春の七草を摘みに行っていました。
七草囃子を唱えながら刻んだものを神棚に供え、7日の朝にそれを下ろして調理。

調理する時にも七草囃子を唱えながら。大きな音を立てて七草を刻むと、七草がゆの効果が高まると考えられてたそうです。
包丁でまな板を叩くだけでなく、おたまやすりこぎなどの調理器具でも音をだすようにしたというのですから、ずいぶんとにぎやかな調理風習です。

七草囃子は地方によって異なるそうですので、田舎の祖父母や親戚などの聞いてみてもいいですね。

 

子どもにとって、家族で行事を楽しむことは日本文化を学ぶだけでなく心を育む思い出にもなります。

明日は七草がゆを作りながら、日本の行事について語り合おうと思います。
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