福沢諭吉から渋沢栄一に…変わる日本銀行券3種

来月から年号が「令和」に変わりますが、さらにお札も一新されると財務省から発表がありました。

ニュースで知りびっくりしたものです。
昨日も、その話題でもちきり。

日本銀行券(紙幣)1万円5千円および千円
さらには500円貨幣が変更。

その発行は、紙幣は2024年に、500円硬貨は2021年度を予定していると。

新しい1万円札の肖像画は、実業界で活躍した渋沢栄一氏(1840~1931年)。
裏は東京駅(丸の内駅舎)。

渋沢栄一氏は、第一国立銀行(現 みずほ銀行)、東京株式取引所(現 東京証券取引所)、東京商法会議所(現 東京商工会議所)、王子製紙、東京海上保険(現東京海上日動火災保険)など…約500もの企業の設立などに携わった実業界の大物。

テレビでは、連日「日本の資本主義の父」という呼び名で放送され、それはもう小学生でも覚えるほど。




渋沢栄一氏の生まれは、江戸時代末期の武蔵国(現在の埼玉県)。

裕福な農家に生まれ、一橋慶喜(後の江戸幕府15代将軍・徳川慶喜)に仕えた後、幕臣としてパリ万国博に派遣。
明治維新後は、民部省で貨幣や銀行の制度の調査立案などをおこない、退官後には500近い会社の設立に関わっています。

さらに慈善事業や国際交流にも積極的に取り組まれ、身寄りのない子供たちを育てる養育院の院長もも務められていました。
教育・社会事業・民間外交にも尽力し、一橋大学の前身である商法講習所の開校と、教育にも深い人物です。

 

そんな渋沢栄一氏の裏側には、「赤レンガ駅舎」として親しまれている、辰野金吾設計で1914年竣工された東京駅・丸の内駅舎。
明治・大正の象徴ともいえる歴史的建造物です。

丸の内本屋は、2003年に国の重要文化財に指定。
戦災で一部焼失してしまったものの、2012年に復元工事が完了しています。

 

これまでの1万円札の肖像画として採用されたのは、渋沢栄一氏を入れて3名。

初となるのは1958年の聖徳太子。
裏面は鳳凰で、透かしは法隆寺夢殿。

当時の大卒初任給は1万3千ほどだったので、「1万円札なんて発行する意味あるの?」という議論もあったとか。
今でいうなら、10万円札があるということかな!?

そんなごもっともな意見が出る中で発行された理由は、高度経済成長とともに流通量が増えると見込んでのことだそうです。

 

次に選ばれたのが、今現在絶賛活躍中の福澤諭吉さんで1984年。

現代人にとって、1万円に対してのイメージは相当なものと思われます。
諭吉さんとのご縁が少ない我が家では、憧れの方です。

裏面は、雉(キジ)。
2004年に裏面だけが変更し、平等院鳳凰像に。

新1万円札となった渋沢栄一氏については、史料館が東京都北区西ヶ原に。
埼玉県深谷市に記念館とあるそうなので、より詳しく知りたい、もしくは近くに寄った際には来館してみてもいいですね。




 

新5千円札は、女性の教育と地位向上に努めた、女子専門教育の先駆者・津田梅子氏(1864~1929年)。
1900年に女子英学塾(現・津田塾大学)を創立するなど、近代的な女子高等教育に尽力した人物です。

農学者である津田仙の次女として、江戸で誕生。
満6歳の頃に岩倉使節団に同行して渡米した、日本で初の女子留学生です。

帰国後は華族女学校の教授などを経て、私塾「女子英学塾」(現・津田塾大学)を創立。
その開校式のあいさつでは、高い教養を身につけた女性「オールラウンドウィメン」を目指すようにと述べている事でも有名です。

裏は、古事記や万葉集でもおなじみのフジ(藤) 。
日本では古くから広く親しまれている花です。

 

新五千円札の歴代の方々は…

1957年に聖徳太子
1万円札とかぶっているのがびっくり。

次に、1984年の新渡戸稲造
2004年に樋口一葉

 

新千円札には、ペスト菌を発見した日本の細菌学の父・北里柴三郎氏(1853~1931年)。

熊本県出身で、熊本医学校(現熊本大学医学部)、東京医学校(現東京大学医学部)などを経て、ドイツへ6年間留学。

その留学中に世界で初めて破傷風菌の純粋培養に成功し、破傷風菌の毒素を弱める「抗毒素(抗体)」を血液中から発見。
これを注射することで感染症の症状を抑える破傷風血清療法を確立した、「日本の細菌学の父」です。
ペスト菌を発見した事でも有名。

伝染病研究所(現東京大学医科学研究所)の設立時には、福沢諭吉(現・1万円札)から支援を受けたという縁が。
野口英世(現・千円札)が一時期、こちらで勤めていたという縁もあります。

1914年には私立北里研究所を創立し、後世の教育にも力を入れています。
また、慶應義塾大学部医学部の初代医学部長でもありました。

裏は、日本を代表する浮世絵、富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」。
江戸時代の浮世絵師葛飾北斎の代表作で、世界の芸術家にも多大な影響を与えた作品です。

 

過去の千円札には…

1963年に伊藤博文
1984年に夏目漱石
2004年に野口英世

と、これまたそうそうたる顔ぶれ。

 

さらにさかのぼると…

神功皇后
菅原道真
武内宿禰
和気清麿呂
藤原鎌足
日本武尊
二宮尊徳
板垣退助
高橋是清
岩倉具視
紫式部

と、歴史ではお馴染みの方々がズラリ。

ちなみに、歴代採用最多は聖徳太子。
初めてお札に肖像画が使われたのは、神功皇后だそうです。

お札の人物年表を作ってみても面白そう。
数年後に新札が導入することは入試でも注目されそうなので、今後の動きだけでなく過去の動きも要チェックです。

 

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