花がまだ小学生で、中学受験真っ只中の頃。
数ある学校選びチェックポイントの中の一つとして、高校募集の有無がありました。
学校説明会でも高校募集についての説明はありましたが、その内容は、ほぼほぼ高校募集で入学してきた生徒ととの教室編成について。
まぁ、受験で受かった所に進学することは絶対だったので、当時は話半分で聞いていました。
どこの中学に行くにしろ、高校募集で新しい出会いがどのような形でおこなわれるのかは、とりあえずその時(小6)で考えることではなかったからです。
希望校が残念な結果になり公立中に進学し、高校受験でリベンジ…だったら大いに関係ある話ですけど。
数年前は募集停止増の印象が多かった
印象的には、花が受験生の時は「高校募集を停止する」といった話をよく耳にしていました。
が、最近では「高校募集を始める」といった話を耳にするように。
物価高による影響で、学校運営も大変なのでしょうか?
中高一貫校によって対応が違う
高校募集を始めるというと、リベンジも可能になる、もしくは高校からの入学が検討しやすくなる。
…と思えますが、中高一貫校ではそんな簡単な話ではないような気がします。
なぜなら、学校によって高校入学者への対応が異なるからです。
例えば、とある大学付属校の説明会では、最初の1年間はクラスは付属中学進級組と高校受験入学組とでばっさり分けていますとの事でした。
1年後、一緒のクラスに。
その理由は、「中学3年間の授業進度が違うので、高校受験入学組は1年間、みっちり遅れている分(付属中学進級組がすでに終わっている高校単元)をやってもらいます」。
もちろん、通常の高校1年生のカリキュラム(私立のカリキュラム)に上乗せしてです。
ですから、高校受験入学組は最初の1年間がかなりきつくなりますと先生が断言していました。
基本、中高一貫校の授業進度は早い
実際に花が入学してわかるけど、先生が言うよりも大変だと思う。
可能なのは、授業カリキュラムが比較的ゆっくりの中高一貫校ではないかと。
多くの私立中は授業進度が早いので、それと並行してやるなんて…とても勉強のできる、勉強に前向きに取り組める子じゃないと厳しい。
花が通っている中堅校でさえ、中学1年生の時点ですでに高校分野が入っています。
特に数学はいわずもがな。
英語は地元公立中学よりも難しいテキストを使っており、家庭教師を探す際にも「できる」「できない」の分かれ目になりました。
ちなみに、在校生である花自身も「授業早い」と1日休むのも怖いほど。
募集人数が少ない中堅校以上は注意
上記の学校のように、別学とはいえなんらかの対策を取ってくれている学校は親切だと思います。
ただ、対応がしっかりしているのは、募集人数が比較的多い学校に見られることが多いような…。
最悪なのが、入学後は付属中学進級組と同じ授業レベルで、なんらかのケアが一切ない場合です。
私立中学の多くが大学受験に向けて授業進度が早く設定されており、高校2年で高校3年までのカリキュラムを終わらせるようにされています。
母が聞いた中でも、一番遅かったのは「半年早く終わる」。
ほとんどの学校で、高3は大学受験に向けたカリキュラムになっていました。
「そりゃ私立は大学受験に強いわ!」と思ったほどです。
そんな状態の中にぽいっと放り込まれたら、ついていくのも大変。
周りはすでにやっている単元だけど、自分はまったく…なんて状態ではかなりの努力が必要となります。
授業進度と高校入学者への対応は必ずチェック!
高校募集がある私立中高一貫校では、授業の進度や高校入学者への対応は要チェックです。
特に、中堅校以上で高校募集人数が少ない学校は要注意。
「ケアします」と公言している場合、具体的にどのようなケアをしているのか、実際のところはどうなのかを詳しく聞いておかないと、入った後が大変です。
ただ、中堅校以上の学校で10名前後と少ない募集の場合は、ケアは期待できない可能性が高い。
言い方が悪いですが、帳尻合わせの募集に近いですから。
なぜなら、私立中学は入学できても、勉強についていけなくなってしまったり学校に合わなかくて途中で公立校に転校したり、高校受験で出ていく事が珍しくありません。
実際、花の通う学年でもすでにいます。
私立学校は所詮客(人気)商売ですから、生徒の数が減るのは学校存続に関わります。
そのため、高校募集で減った人数を補うのは、経営が傾かないようにするための手段としてもわからなくもなし。
また、私立中高一貫校の先生はとても忙しい!
多くの子供たちに受験してもらえるように、営業活動も大変なんです。
なので、口だけの危険性もある。
中高一貫校の高校募集は、多角的にリサーチする必要があります。
それは、中学の授業から。
中学受験とはまた違う難しさがあるなぁと、高校募集についていろいろと考えさせられました。