先日、四谷大塚の入試合格報告会がおこなわれたのですが、さらに校舎別入試合格報告会がおこなわれました。
後者の方では、その校舎からの合格者数などの報告がありということで、通っている校舎の実際のところはどうなのかというのをはかるためにも出席。
この校舎別入試合格報告会も、通塾生以外の参加OK。
塾を探している人、はたまた別の塾に通っていて転塾を考えている人も対象としていました。
なにせ、(毎度お馴染み)アンケート用紙には、四谷大塚生の記入欄と他塾に通っている場合の記入欄とありましたから。
・合格報告会(冊子)
・中学入試結果分析資料集
・中学入試レポート‐難関校から見た入試問題の傾向‐
・四谷大塚結果80&50偏差値一覧
先日の入試合格報告会とほぼかぶっている内容。
違うのは、校舎の合格報告数と在籍する先生が入試分析をまとめた冊子。
学年別父母会
会場は四谷大塚の校舎。
外部会場を借りているわけではないので時間制限がない…ということは、延長してもおかしくない。
これまでの流れからも、延長覚悟で校舎へと向かいました。
するとそこにはたくさんの保護者の方々が!
教室は鈴なり状態で、机と机の間に椅子を置いて座るという…バスの通路座席が出現するほどでした。
最初は、塾長からお話。
先日の入試説明会とはどう違う内容になるのか…と思いながら清聴。
最初に塾長からお話があり、次に各教科担当の先生。
全体的に、6年生の保護者をメインにした内容。
「夏は入試の天王山」という有名フレーズも。
通塾生はもちろん、転塾(とは言わないけど)やこれから塾を探している人に向けた語り口が印象的でした。
一番に注目したのは、校舎の入試合格者数をまとめた冊子。
開成や聖光学園、筑波大付属駒場、灘、栄光学園、フェリス女学院、桜蔭、渋谷教育渋谷などを筆頭に、合格者数が記載されています。
でも、この数字は、一人の生徒さんがいくつも受かっている数が入っていたりするので、あまり鵜呑みにはできない。
後者のエントランスには合格者名が貼りだされていますが、例えばフェリスと鎌女などはほぼかぶっています。
また、「その他人気校も多数合格」とはしょられていますが、この部分も知りたかった!
有名所だけでなく、下はどのくらいのレベルのところまで受験しているのか。
先輩ママの体験談から、「ことごとく落ちて塾に相談したら、今まで聞いた事もないような学校を紹介されてギリギリ申込で受験した」なんて話も聞くので。
塾としては華やかな実績で生徒を鼓舞、または入塾を増やしたいのでしょうけど、こちらとしてはもっと上っ面な話だけでなく深い話も聞きたい。
さらに、合格実績については、各コース別でも一覧表示されていました。
6年生の9月組分けテスト時に在籍していたクラスごとに、合格した学校名を列挙。
Aコース
高輪、藤嶺藤沢、品川女子、カリタス、実践女子、跡見学園、青山英和、日本大学、桐光学園、横浜大横国、大宮開成、埼玉栄など他。
Bコース
サレジオ学院、逗子開成、鎌倉学園、学習院、世田谷学園、横浜共立、渋谷教育渋谷、中大横浜、法政第二、青山英和、山手学院、公文国際、日本大学、横浜大横国、大宮開成、埼玉栄など他。
Cコース
慶応普通部、浅野、サレジオ学院、逗子開成、芝、攻玉社、鎌倉学園、都市大附属、西大和、洗足学園、フェリス女学院、鎌倉女学院、東洋英和、淑徳与野、神大付属、法政第二、青山英和、山手学院など他。
Sコース
開成、聖光学園、筑波大付属駒場、灘、栄光学園、フェリス女学院、桜蔭、渋谷教育渋谷、麻布、駒場東邦、早稲田、浅野、サレジオ学院、逗子開成、海城、攻玉社、洗足学園、慶應湘南藤沢、広尾学園など他。
当たり前ですが、上のコースに行くほど合格校のレベルがすごい。
ただ、どのコースも合格校の名前から最後の追い込みのすごさを感じます。
さらに、学校別コース合格者数と難関校合格への取り組みについての詳細もありました。
一部まとめると…
1:リトル・マンスリー講座
2年生9月~3年生1月まで。
*選抜基準あり
2:最難関コース
新4年・新5年対象。
*選抜基準あり
3:学校別対策コース*各校舎に通塾
6年前期…開成
6年後期…聖光、栄光、浅野、麻布、駒場東邦、早稲田、武蔵、海城、桜蔭、フェリス女学院、女子学院、豊島岡女子、雙葉、浦和明け星、慶応、渋谷教育渋谷、早稲田実業、渋谷教育幕張
4:算数オリンピック対策講座
…などなど。
いろいろありすぎて、よくわからない。
塾長の話で分かったのは…
・その年の倍率は、校舎が新しくなったとか、大学入試実績などで変化。
・直前に女子校から共学校にチェンジすると、意外なほど難しい。早めに女子校か共学校か決めておくとよい。
・塾や親が応援しているということに気が付いてもらう。
・ミスも実力のうちなので、満点を取ろうという気持ちで勉強する。
・いつも通りの力を出すのは難しい。それには努力が必要。
・個人面談では、無理と決めつけず遠慮なく希望校を言ってほしい。それに合わせた指導をおこなう。
…って感じでした。
塾長の話が終わると、今度は各教科担当者から。
まずはやっぱりな算数。
算数では、男子校・女子校・共学別の出題傾向の分析報告(神奈川・東京の主要校)と、実際に出題された問題から考えられる今後の対策。
・男子校は、小問では計算(難度はやや高め)がダントツに多く、逆算が目立つ。大問では立体図形と場合の数。
・女子校の小問は計算、和と差(鶴亀、差集め、平均で難度は普通)、平面図形。大問は速さ、平面図形、数論、立体図形が多い。
・共学校の小問は計算、大問は場合の数、平面図形。全体的にばらつきが少ない。論理立てて答えに辿り着けるかどうかがポイント。
・作図力の有無で差がつくので、練習あるのみ。
・図形や点の移動問題は、答えに辿り着くまで時間がかかるので、焦らずに解くことが大事。
・立体図形は平面でとらえる力が必要。
・難問や奇問は少なくなっているので、自分の解き方を通す事が大事。
最後に、「予習シリーズの内容に沿って、基本となる考え方を定着させましょう。
意識するのは“良い点”ではなく、自己ベストの答案を作る事です」と締めくくりました。
次に国語。
ただ、私的には(話方とかで…)相容れない方だったため、あまり話が頭に入ってこず。
半分寝てました(わざとじゃないです)。
でも、最後のまとめだけはチェック!
・入試問題のすべてのテーマは、予習シリーズと「今日のコラム」に網羅されている。
・予習シリーズ、漢字と言葉、国語力5000、よく出る単語5000、定着2000、四科のまとめをマスターすれば完璧。それは全教科の成績アップにつながる。
次に理科。
試験時間や配点、代表校で取り上げられたテーマをまとめてくださっていました。
理科はとにかく「基礎学力」と「興味・関心を持つ」事が大事だと力説。
予習シリーズで根本理解に努め、日ごろからいろんなことに興味を持つように親の方で誘導してあげてくださいと。
後者については全体の入試報告会でも言っていたかな。
「子供は、興味のないことは見えていません!」
と、これまで何回か聞いたフレーズ。
他にも…
・理科の問題は高校レベルのものも出てきているという。
・新聞記事からの出題もあるので、日ごろから目を通しておくとよい。
・基本から標準レベルの問題が多いので、四科のまとめで基礎を徹底的に詰めておく。
・6年下巻シリーズで、入試レベルの問題をたくさん経験しておく。
・受験校の過去問で傾向をつかみ、できなかった問題をできるように、力をさらに伸ばすための教材として活用する。
最後に社会。
毎度の事ながら、他の教科に押されて時間が…。
終了時間も過ぎてるけど、主要な部分は話さないからいけないから大変。
重要ポイントの説明については、社会の先生が一番うまいのではと思ったりして(毎度、鍛えられている!?)。
社会では、有名校の出題例を挙げて解説。
大問や総問題数に、地理・歴史・政治・記号選択・用語記入・記述問題との数を出しています。
各校、問題の切り口に特徴がありおもしろい。
・予習シリーズを熟読し、丁寧に問題を解く。
・週テスト(これは6年かな?)には各週の重要ポイントがコンパクトにまとめられているので、復習で弱点を発見し補強する。
・日ごろから国内外の出来事に興味関心を持つ(ニュースや小学生新聞などを読む)。
なかなか内容の濃い報告会でした。
前回の全体編のは話と共に大変参考になりました。
学年別父母会
時間的にも、後半あたりから「カエルの合唱」よろしく、周囲からおなかの音が「ぐーー…」と聞こえてきたりして(私もその一人)。
聞いた話をどこまで活かせるのか。
花にも伝えていこうと思います(というか、一緒に聴かせたい)。