バレンタイン狂騒曲

花が小学生の頃は、友達数人に買ってきたチョコを渡すぐらいだったバレンタインデー。

今年は悪夢でした。

数年前に聞いた、職場の同僚の話が思い出されます。

当時、同僚のお嬢さんは中学生。
2日間にわたってチョコを作りまくったと。

その数30人分?



 

「なんでそんなに?1クラス分に近いよ!?」と驚き聞いたところ、「友達だけでなく部活の先輩後輩も含めてだから」と。

キッチンを占拠し、同僚も手伝わされているのだと、げっそりとした顔で語ってくれました。

仕事で疲れて帰って夕食を作ってと忙しい中でですから、そりゃ疲れるわ。

すごいねぇと感心したのを覚えています。

 

以後、それが5年ぐらい続き、バレンタインになるとげっそりした同僚の姿をみて、「ああ、今年もそんな季節か」と気が付かされていました。

今ではお嬢さんは成長し社会人。
バレンタインの話は聞かれません。

 

大変だねーと言っていたのが数年前。

その「大変だねー」が我が身にも降りかかろうとは思わなんだ。

もはや惨劇だねと笑っていたあの頃の自分を張り倒したい。

 

バレンタインデーの3日前に「チョコを買ってくる」と、板チョコを買い占めてきて花さん。

聞けば20人分つくるのだとか!?

 

そして、帰宅時間が被る事から、キッチンを同時使用。

さして広くないキッチンで、夕食つくりとチョコつくりが並行して行われました。

 

さらに、「固めなきゃならん」と冷蔵庫ジャック!

固めたのを包装して、朝まで冷蔵庫ジャック!

それが2日間続くと言う悪夢。

一度など、冷蔵庫を開けたらチョコが降って来たし。
勘弁してくれ。

夕食つくりをハンストしたかったほどです。

 

ちなみに、学校は当然のことながらお菓子持ち込み禁止です。

「(持って行って)いいの?」と聞くと、コクリと頷く花。

ある先生は「持って来ちゃだねだぞー」とは言っているけれども、その心は「自分のみえないところで渡してくれ」

なのだとか。

これ、先生方の総意じゃね?

 

友人の中には強者もおり、「先生にも(口止め料として)あげようかな…」とかなんとか。

それはやめた方がいいと全力で止めたそうです。

 

そして、山のようなチョコを2日間に分けて学校に持って行った花さん。

それと同じくらいにもらって帰ってきていました。

おかげで、当分、お菓子に困りそうもありません。

 

さぞかし学校は甘い香りが充満していたのでは?
先生、気が付かぬふりでもしたのかな?

なんて。

あぁ…

来年もまた繰り返されるのかなぁ?

いや、同僚の話からも繰り返されるな、うん(泣)。

 



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