「喉元過ぎれば熱さを忘れる」
意味:喉元過ぎれば熱さを忘れるとは、苦しいことも過ぎてしまえば、その苦しさや恩も簡単に忘れてしまうということ。
このことわざがぴったりな花さん。
最近、春休みに入ったことからも気持ちがふわっふわ。
そのまま空高く飛んで行ってしまいそうなぐらい。
しっかりと紐を掴んでおかないといけないから大変です。
役員の仕事から解放され、自由の身となった母。
夜はぴったり花に小判ザメのごとく張り付き、勉強の進捗具合をチェックしています。
1か月前とはガラリと変わったこの体制に、花も文句を言いません(言えません)。
そんな花の勉強を見ていて思う事はいろいろとありますが、一番強く思ったのが…
子のやる気を待っていたら受験は失敗する
…という事です。
(あくまで花の場合です)
今の花は、はたから見たらやる気があるように見えるかもしれません。
でも、実は背中に母がぴったりくっついているから、勉強の手抜きができないというだけの事。
やらざるを得ないというところでしょうか(悩ましい…)。
松岡修造並みにやる気を出してくれるのが一番理想的ですが、あそこまでいけるのはある意味、天賦の才。
近づける努力はこれまでやってまいりましたが、小学1年から見積もっても3年、「花のやる気引き出し作戦」は成果なしの失敗に終わっています。
なんだから、ここは半強制的にやる気を引き出すサポートをしないとダメでしょう。
例えるなら、自転車の練習で最初の助走だけは助けてあげるみたいな?
ここ数日、強制的に花のやる気スイッチ(やらなきゃいけないスイッチ)をコントロールしていることからか、学習体制が整ってきたように感じます。
やっぱり、受験勉強は母と子の二人三脚に勝るものはなしだなぁと実感するとともに思い出されるのが…。
「結局、親がいくら言ってもダメ。本人がやる気にならないと」
ママの井戸端会議では定番のセリフ。
つい最近まで、わたくしも力強く申しておりました。
でも、「勉強するもしないもあなたの責任。お母さんはもう何も言わないから自分でやりなさい」といったところで、子どもがやる気を持ってバリバリやる確率は果てしなく低い!
悲しすぎるぐらいに低すぎる!!
…そんなセリフはもう言えません。
そもそも、子どもの立場からすれば、(一部を除いて)勉強はつまらないものです。
遊ぶ方が絶対的に楽しい。
何もしないでいるほうが楽。
これは、いたって健全な小学生の姿です。
親は、今勉強した方が後が大人になってから助かると体験からわかっているからこそ、「大変でつまらないかもしれないけど、今頑張っていた方がいいよ」というのですが、子どもにはなかなか伝わらない。
あぁ、「親の心、子知らず」。
言ってわからないなら、とりあえずは親が勉強習慣を身につけられるように管理・指導していくしかない。
まさに、先日の先生の言葉にある、「勉強は教えなくてもいいけど、進捗具合はみてね」という事かな。
ただ、母が子どもの勉強に付きっきりになると、そこにはいろいろな親子の葛藤が繰り広げられることになります。
日々の家庭勉強では、以下のような修羅場が展開されているのも珍しくないでしょう。
かく言う我が家も…。
・通いたいと言う学校はあれど、勉強しない
・勉強のわからないところはあれど、平気な顔でスルー
・間違えたところをそのまま放置
・「やる!」と言うだけのやるやる詐欺
・言われたことをやらない天邪鬼
・素直に人の話を聞かない
・めんどうくさいと、簡単に処理しようとする
中学受験を始める年齢というのは、ギャングエイジや思春期とぶつかる頃合いなので、小さかった頃に素直さなどはほぼ皆無。
それがまた、中学受験の乗り越えなくてはいけないテーマともいえます。
ただ、こうした態度は、遊びたい盛りの年代である小学生にとっては普通の事です。
なんでこんな態度をとるのか?
特に、自分で行きたい学校がある場合、花のように受験塾を辞めたくないと言っている場合、「じゃあ、なぜ素直に勉強しない?」と、不思議に思えます。
まさに、理解不能な未知なる生物?
でも、そこにはちゃんと理由があります。
憧れの学校があっても、中学受験勉強を乗り越えられるかは別問題。
勉強の日々が続く中、ずっと同じ気持ちでいるのは難しいものだからです。
特に小学生は遊びたい盛りの年代ですから、面白い事や興味あることがあれば、本能的欲求としてそちらに夢中になり勉強どころではなくなるのは仕方がない事。
特に、これは女の子よりも男の子の方が強い傾向にあります。
女の子は自己コントロール力が強いので、ハードな受験勉強は向いているといえますが、急にぷつんと切れてしまうことが男の子よりも多いので、そこのところに気を付けなくてはいけません。
また、中学受験勉強というのは、子どもの年齢と発達段階からみるとハードなものであることは確かな事。
だからこそ天邪鬼になったり素直に話を聞かない、面倒くさいと態度にでてしまうと。
むしろ、普通の態度。
逆に、そうした態度を見せない子の方が心配です。
そうとはわかっていても、花の態度にモヤモヤとしてしまう日々。
なかなか難しいものです。
親子の信頼関係を築くためにも、ありのままの姿を受け入れ、子どもの立場にたって考えてみるようにするのが大事。
親が子どもの態度を受け入れてくれている事を子どもが感じてくれれば、信頼関係もしっかりとしたものになります。
ガミガミ叱るのはほどほどに(笑)。
マイナスイメージの言い方や、人格を否定したりする言い方だけは絶対にしないように、小判ザメ母は気を付けていこうと思います。