本日は全国統一小学生テスト。
久しぶりです。
四谷大塚で毎週テストがあるから、もう全国統一小学生テストまで気が回らない。
とりあえず行っておいで~感が半端ない。
目下、考えることは組み分けテストですから…(ため息)。
そんな全国統一小学生テストにおいて、先日、とてもおどろいたメールが届いていました。
タイトル:【特別】なご案内『飛び級』制度
ここまでやっちゃいますか!?
まぁ、我が家にはご縁がないお話ですが、聞くところによるとだいぶ前からあったような感じです。
配信されたメールには…
四谷大塚主催『全国統一小学生テスト』をお申し込みいただき、ありがとうございます。このたび、四谷大塚・直営28校舎では、『飛び級』制度を新たに導入することになりました。
実学年より1学年上のTOPレベルのお子さまたちと一緒に学ぶことで、優秀なお子さまの学力をより引き出し、開成、桜蔭、筑駒などの〈最難関中学校〉に確実に合格させるシステムです。
四谷大塚の通常のクラスは、6年生の冬の入試本番に合わせて学習カリキュラムが組まれています。『飛び級』制度で学べば、1学年先に学習を進めることができ、5年生終了時に難関中学校合格が見込める学力が身につきます。
さらにここから1年間、難度の高い学習を進めることで、〈最難関中学校〉に間違いなく「合格」させます。
■『飛び級』制度・利用条件
2019年6月2日(日)実施の『全国統一小学生テスト』で、実学年の1つ上の学年のテストを受験し、四谷大塚の成績基準を満たした者。
※『飛び級』制度の利用を希望される方(対象:現在小学2・3・4年生)は、全国統一小学生テストを受験される校舎まで、必ず【事前】に【お電話】でお申し出ください。
テスト当日のお申し出は、一切お断りさせていただきますので、予めご了承ください。
※当メールは、6月2日(日)実施の『全国統一小学生テスト』を申し込まれた方にお送りしております。
…という内容。
本日の全国統一小学生テストで、この飛び級を狙って受験される方は何人ぐらいいらっしゃるのか気になるところです。
正直、この飛び級制度を見て思ったのは、2教科でなら先取り学習としての良さがあるかもしれないなと。
つまり、1~3年。
4年生では、算数だけでなく理科・社会の先取り学習を常にやっていた子に限るのではないでしょうか。
そして気になるのが、6年生になったときの対応。
これは、また6年生のカリキュラムを繰り返すということになるのか?
入試を終えたばかりの先輩ママに「もし、6年生のカリキュラムを2回繰り返すことになったら…どう?」と聞いたところ、「負担も緊張感もハードすぎる…」と心底うんざりした表情をされていました(こちらのママさんのお子さんは飛び級はされていません)。
ちなみに、入試当日の試験会場で待つ保護者(主に母)の表情は、皆さんとても疲れた顔をされていたというのですから、その言葉は重い。
ただ、話を聞いていると、この飛び級制度は昔からあったようです(できる子に、先生が直接声をかけていたのかな?)
上手くいく子もいたようですが、逆に成績が落ちてしまう子も…。
後者では、飛び級で受け、6年生のカリキュラムを2回受けていた子の話を聞きました。
最初は順調にカリキュラムをこなしていたものの、本番半年前ぐらいに成績が振るわなくなったとか…。
先の先輩が言うように、6年生という学年の緊張感を2年間も目の当たりにするのは厳しかったと、親子で疲れてしまっていたみたいです(でも、第一希望には合格しています)。
さらに家庭教師を生業とする友人にも聞いてみたところ、「どの程度、理解できているのか、できるかによる」と。
そもそも進学塾のカリキュラムは、本来の学年でも先取りされている内容。
理解するのに最適な年齢を考えた上でカリキュラムが組まれているので、それ以上の先取りは理解力のあるかないかで変わってくる。
理解が追いついていればいいのですが、そうでないと最悪。
「先取りだから、一年あるし」と油断していると、その後にカバーする機会も失ってしまう。
また、一学年上の生徒のスピードに合わせなければいけないので、それが大きな負担になる事も。
6年生になって燃え尽き症候群になる心配がある…と。
今回の飛び級制度で、最近の中学受験はますます過熱傾向にあるなと再認識。
自分もそれに乗ってしまっているのですから、なんだか複雑です。