できない子の常套句!「習ってないからできない」症候群

花の口癖。

習ってないからできない

特に4年生になってから頻繁に口にするようになりました。

この「習っていない」は小学校が基準になっていることが多く、事あるごとに言う。
問題みて即言う!

だったら授業で先生が口にしたこと、基本は完璧に覚えているんだろうなぁ?
ああ!?

…と、母の顔に青筋が入ることしばしば。

昨夜もそんなやり取りが勃発。
更年期の母をイラつかせる「習ってないからできない」症候群です。

ちなみに、花が言う「習っていない」は応用系の問題です。
授業で触れた事だけが出てくるわけないだろ!!
バカチンがぁぁぁ!!

 

出来る子は「習っているからできる」のではない

学校であれ塾であれ、教えてくれるのは基本。
単元の導入部分。

そこから先は、基本を駆使して自分で考えて解いていく事が重要。

テスト難易度が高くなるほど、習った事だけしかできないと点数は取れない。
自分で考えて解けるようにならないと、歯が立たなくなる。

逆に勉強ができる子というのは、習っているからできるわけではなく、出来ないものはできないものとして自分で考えたり覚えたりしなければいけないという意識を持っています。

 




 

知らない
習っていない
見たことがない

だからできなくて当然とばかりの受け身の態度は、見ていて理解しがたいものがあります。
まるで、「教えてもらって当然」という意識。

こんな態度では、いくら勉強したって成績があがるわけがない。
大人になれば、「仕事ができない人」決定です。

知らないなら「知る」ことをすればいい。
習っていないなら、「予習」すればいい。
見たことがないなら、どういうものか「調べる」ことをすればいい。

初めての事を「知り」「考える」「見る」は、自分から働きかけなければなんにもならない。

しかも、今はなんでもネットで調べられるし、動画という形で見る事ができる便利な世の中。
遊ぶことだけにしか使えないなんて、バカとしか言いようがない。

 

こうした意識は、親にはどうすることもできない。
本人次第。

どんなに素晴らしい塾や家庭教師を用意しても、問題種を買ってきても、経験が大事と旅行や博物館・科学館に連れて行っても、本人が「これはなんだろう?」「どうなっているんだろう?」「こんなこと(もの)があるのか!」と考えて吸収する姿勢がなければ無意味。

まさに、時間と労力、お金の無駄使い。

「わからない」とか「習っていない」「知らない」と、問題を見て秒速で言われると、本当に情けないし、がんばっている自分がバカバカしく思えてきてなりません。

少しは考えろって―の!!(怒)

 

考えられない子供たちが増えている?

粘り強く考えない姿勢は、花だけではありません。
子供関連の集まりでも、

すぐにわからないというから困る

という話で盛り上がります。

簡単で単純な問題はスーラスラと意欲的にやるのですが、ちょっとひねった問題になると、すぐに「わかりません」と匙を投げる。

その素早さには愕然とします。
あっさりしすぎでしょーーー!?

白紙で出すのも平気。
あーでもないこーでもないと自分なりに考える事がない。

私もそこまで勉強ができたタイプではないけれども、こんなに簡単に匙を投げたことはありません。
わからないなりに考え、調べたものです。
だって、白紙で出すなんてはずかしいですからね。

今の子ども達というのは、そうした恥ずかしさなんてものはないのでしょうか?
簡単にギブアップすることが普通になっているのでしょうか?

 

すぐに答えを知りたがり、わかったような気分になる。
同じ問題が出れば解ける確率は高いですが、ちょっと応用を加えたら解けなくなる。

これは、自分の頭で考えるというプロセスがないから。
つまりは、問題に対する理解が不足しているという事。
本質を理解しないで問題を解くだけの理解は、ただの丸暗記。
応用が利くわけがない。

学習する姿勢で大切なのは、未知の問題に対して早くに諦めるのではなく、自分が知っている情報から考え、足りない部分があれば調べて補うといった柔軟な態度。
すぐにあきらめたり、答えを知りたがるのは違う。

 

 

「習ってないからできない」症候群は、ある意味、一つの思想にも思えます。
これが定着してしまうのは恐ろしい。

その怖さを、わかるまで何度もかみ砕いて説明しなければいけないような気がします。
最初はわからないかもしれないですが、粘り強く何度も説明することで理解してくれるようになるかな?

うーん…
親の忍耐力がかなり試される苦行なような気がしてならない。
思春期と更年期という難しい時期だけに、なかなかどうして厄介です。

 

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