理科や科学に親しませるのに最適と、入門編とも言える「ジュニア空想科学読本」。
ジュニア空想科学読本 (角川つばさ文庫) [ 柳田理科雄 ] 価格:712円 |
最新刊などを並べたところに「ジュニア空想科学読本」が。
しかも、「14」巻!
14巻まで続くって…
それなりに人気がなければ無理です。
これはおもしろいかもしれないと、1巻を購入です。
角川文庫から発売されている「ジュニア空想科学読本」は、作者である柳田理科雄氏の「SF科学」考察本です。
名前からちょっと笑えます。
「りか(理科)」ですか!?
お馴染みの人気漫画やアニメ、特撮で描かれるさまざまなSFヒーロー・怪獣・各種キャラクターのSF設定だけにとどまらず、ライトノベルや昔話などの作品に関する不思議な現象を、「科学的」に検証しています。
つまり、空想科学作品で描写されている事柄を、現在科学で再現するとどうなるのか…という物理法則に当てはめてシュミレーション。
子どもからみたら馴染みない難しい話でも、ユーモアたっぷりの文章と挿絵で、なぜか多少わからなくてもなんとなく通じてしまう感じ。
「これはなんだろう?」と、逆に興味を刺激されて読み進めていける魅力があります。
すぐにはわからなくても、なんとなくつかめていける…まさに理科や科学に興味をもつきっかけになる本です。
なによりも、身近なアニメだからこそ興味を持ちやすく、わかりやすいといった事があるのかもしれません。
マニアだけでなく、一般読者にも受け入れられてベストセラーとなったよう。
今ではしっかりとシリーズ化され、14巻という素晴らしい巻数にまで成長しています。
ちなみに、1巻が発売された時の新聞広告では、本を手に号泣している2人の子どもの写真とともに、「子どもの夢を壊す本!」というキャッチコピーだったんだとか。
た、確かに…(゚Д゚;)
今回1巻を読んだのですが、特に面白かったのが「サザエさん」「アルプスの少女ハイジ」「アンパンマン」「大きなかぶ」でした。
他もくすくす笑いましたが、これの4作品については大笑い。
「サザエさん」では、エンディングの歌で一家が飛び込んだ山小屋が、伸びたり縮んだりしている事に対して、中では一体何が起こっているのかを検証。
「アルプスの少女ハイジ」では、オープニングの大きなブランコ。
その実際のサイズについて検証。
「アンパンマン」では、アンパンマンの顔で何人がおなか一杯になるのか?…から始まり、アンパンマンを作る費用や、ジャムおじさんとバタコさんの驚異的な身体能力まで追求。
「大きなかぶ」では、多くの人や動物が引っ張ってもかぶが抜けない理由について。
挿絵もさることながら、ユーモアたっぷりの文章で笑えました。
実際にあったらすごいなぁと感心したものです。
さらに、実は私も「?」と思っていたアニメの疑問もいくつかありました。
・「プリキュア」シリーズの変身シーンは長いけど、変身中にやられないのか?
・「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじは、なぜ目玉だけで生きていけるのか?
・「キャプテン翼」で、サッカーボールがぶつかりコンクリートの壁がへこみました。
そんなことはあり得るのか?
・「きかんしゃトーマス」の仲間たちは、なぜ事故ばかり起こすのでしょうか?
・「デスノート」で世界中の人間を裁くことは可能なのか?
・「赤ずきん」のオオカミは、人間を飲み込みましたが、大きすぎませんか!?
・「ドラえもん」のジャイアンはものすごく音痴で、歌うと窓ガラスを割りますが、実際にそんなことあり得るのですか?
・少女漫画の主人公は目がとても大きいですが、そんな人が実在したらどうなりますか?
・芥川龍之介の「蜘蛛の糸」で、お釈迦様が垂らした蜘蛛の糸で大勢の人が登ろうとしていますが、そんなこと可能なのですか?
確かに、どれもうっすらと思っていたことです。
そうした疑問について、柳田理科雄氏は多方面から分析していきます。
「なるほどね~」とうなづくこと請け合いです。
他にも「ドラゴンボール」や「名探偵コナン」「100まんびきのねこ」「ゴジラ」「星のカービィ」「とある魔術の禁書目録」「戦国BASARA」「千と千尋の神隠し」「ウルトラマン」「海のトリトン」「GTO」「特捜エクシードラフト」「となりのトトロ」「透明人間」「マジンガーZ」「ワンピース」「かぐや姫」「鋼の錬金術師」「宇宙戦艦ヤマト」と盛りだくさんの内容。
知らない話でも、最初にちょこっとストーリーを教えてくれるので、難なく読み進めていく事ができます。
購入して次の日には読み終わりました。
とにかく、面白い!
2巻以降を、順次購入して読んでいこうと思います。
花よりも私がはまりました~
(´皿`●)ァ,、,、,、ノヽノヽノヽノ \