親子で読みたい「続・こころのふしぎ なぜ?どうして?」

本日は雨。
久しぶりに、リビング本棚の整理です。

学年・年齢に合わせて中身をたまに入れ替えていたら、懐かしい本をみつけて思わず読書タイムとなりました。

こころのふしぎなぜ?どうして?(続) [ 大野正人 ]

価格:972円
(2019/4/10 13:40時点)

(たぶん)花が小学校に上がる前に購入した本です。
育児雑誌でも紹介されており、これはいいかもと買いました。

当時、花から「なぜ?どうして?」と質問攻めを受けており、母のつたない説明では納得させることができなかったので、この本に助けを求めたといったところでしょうか。

そのかいあって…と言いたいところですが、答えを手に入れたと思ったら聞かなくなるという、なんともいえない展開。
なので、こちらの本は今でも新品同様に本棚の隅に収まっていたのでした。

 

深い質問ばかり!子どものするどい目線に気が付く

村山哲哉監修(高橋書店)の「続・こころのふしぎ なぜ?どうして?」は、児童書「こころのふしぎ なぜ?どうして?」の続編です。

前作よりもさらに深くて低学年の子供が大人に聞いてくる代表的な質問が掲載されています。

監修者の村山哲哉は、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科長官。
本の帯裏には、

「この本は、説明に困る本質的な『心』にまつわる疑問に、ふたたびすっきり答える一冊です。
前作でご要望の多かった、より深く普遍的な問いをたくさん集めたので親子で話して考えるきっかけにしていただけると幸いです」

という、子どもの「なぜ?なぜ?」という子どもからの質問攻めや、「大人なんだからわかるでしょ」という子どもに対しての対策本となっています。

前作で要望が多かったのを選んだというあたりが、ほぼどの家庭でも同じ質問・難問に直面して困っていることがうかがい知れるというものです。
もちろん、我が家ももれなく!

 





 

テーマごとにまとめられていて読みやすい

「心の疑問」として掲載されている質問数は53!

しあわせのふしぎ

・どうすれば、しあわせになれるの?
・今のしあわせと、昔のしあわせってちがうの?
・すきな人とけっこんしたら、しあわせになれる?
・で、けっきょく、しあわせになるにはどうしたらいいの?

*他6個の質問あり

じぶんのふしぎ

・自分って、何?
・「やさしい」って、どんな気持ち?
・だれも見ていないなら、悪いことしたっていいよね?
・自分のことをダメって思う気持ちは、やっぱりダメ?
・イライラする気持ちは、どうしたらいいの?

*他7個の質問あり、自由研究のススメ①

人間のふしぎ

・人間って、何?
・「ふつう」って、何?
・苦手な子とも、なかよくしなきゃいけないの?
・「ウソつきはどろぼうの始まり」って、本当?
・人をしんじるには、どうすればいい?

*他6個の質問あり、自由研究のススメ②

いのちのふしぎ

・自分は、何のために生まれてきたの?
・どうしようもないくらい落ち込んだとき、どうすればいい?
・アリのいのち、花のいのち、人間のいのち。全部同じなの?
・運命って、本当にあるの?
・神様って、だれが作ったの?
・生まれ変わりって、あるの?

*他4個の質問あり、自由研究のススメ③

 

これは読んでほしいおすすめの質問

個人的に心にぐっときたのが…

ゆめをかなえたら、やっぱりしあわせだよね?
(しあわせのふしぎ)

かなえゆめ子さんががんばってお花屋さんになる夢を叶えた話を、マンガ仕立てで紹介。
利き手は、将来は科学者になりたいと考えている少年。

夢を叶えた瞬間は大きなしあわせを感じることができるけれども、夢の終わりは新しい夢の始まり。
また新しい、大変な道を進んでいく。

辛いことが続いても、夢が叶った瞬間にしあわせな時間(思い出)になるからがんばれると。
それはまるで、オセロのようだと。

そのうまい例えにぐっときました。

 

宿題とか、お手伝いとか、めんどうくらいことって多いよね?
(自分のふしぎ)

人生は面倒くさい事ばかりと肯定し、めんどくさいけどやらなければいけないことばかりと、我が家でもおなじみの返し。

面倒くさいことをわざわざやらなければいけないのは、やりたいことができなくなってしまうからと。
自分がたどりつけるはずだった未来を壊してしまうと説いていました。

メンドウクサイ」とサイにかけているのが上手い!

ちなみに、そんなメンドウクサイの撃退法も紹介。

・とにかくやるしかないとシンプルに考える「ヤルンジャー
・慣れてめんどうくさいとも思わなくなる「モウナレタンジャー
・面倒でも、これが出来れば自分はもっと成長すると考えチャレンジする「ギャクニイインジャー
・めんどうくさいことをすることで、人から褒められたり良く思われるかも…の「イメージタモツンジャー
・やらないことで人に迷惑がかかると考える「ミンナコマルンジャー

そして、もう一人…

・どうしても面倒に思う気持ちが強い場合は逃げる「ニゲルンジャー

これには、後で困ったことが起きても知りませんという注意書きがあり(笑)。

この5人の雄姿は、プリントアウトして壁に貼っておきたいと思ったほどです。

 

「がんばれ」って言われるけど、何をがんばったらいいの?
(自分のふしぎ)

確かに、日常的によく口にする言葉です。
だからこそ、花に読んでほしいと思った質問。

いろんなことを頑張る事で、素敵な絵が完成すると、子どももわかりやすい説明が印象的でした。

たくさんのがんばり=経験」となり、周りからの信頼も高くなると、絵の完成具合で表現しているのがうまい。

 

やっぱり「勝った人」のほうが、すごいんだよね?
(人間のふしぎ)

これは、大事な話だと思いました!

人生において、一度も負けた事がない人なんていません。
勝った人も負けながら、だんだんと勝てる自分を作り上げてきたと。

勝つことはすごいこと。
でも、負けたことで、次に勝つための何かをたくさん手に入れて、次の戦いに向けて頑張れる人もすごい人。

だから、勝った人の「ほうが」すごいわけではないと。

 

人の悪口って、やっぱり言ったらダメ?
(人間のふしぎ)

小学生でも独自の世界がありますから、こうした問題も発生しているでしょう。
悪口は巡り巡って自分が多くの人に嫌われる結果になるというのは、多くの家庭で話されている事だと思います。

これは一歩踏み込んで「じゃあ、遠いとろこにいる人なら、言ってもだいじょうぶそうだね」。

そうきたか!?

そんな意表をついた質問に対して、人を悪く思う気持ちを口に出すと、その言葉は自分の心に戻ってきてしまい、心を黒くべったりと汚しますと。

心が真っ黒になると、嫌な事ばかり考えるようになりぜんぜん楽しくない。
そんな人とは友達になりたくないと思われてしまうと説いていました。

なるほど、そうきたか。

 

他にも、いろいろと「ほ~」と思わずうなずく答え・見方があり、なかなかボリューミーな一冊。
「続・こころのふしぎ なぜ?どうして?」は、大人が読んでも楽しめる本だと思います。

子どもにも知っておいてほしいことが満載。
親子で読むのに最適です。

 

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