大河ドラマ「西郷どん」×歴史映画「桜田門外ノ変」

現在、NHK大河ドラマ「西郷どん」に夢中な我が家。
花さん、すっかりはまってます(理解しているかは疑問)。

前作の大河ドラマ「おんな城主 直虎」で最後、お家を見事再興した井伊直政(菅田将暉さん)。
その子孫である井伊直弼も出ているとあって、花の注目度も高かったわけです。

「直虎」での井伊家はめっちゃ頑張り屋さんのいい感じの一族だったのに、「西郷どん」ではめっちゃ悪役(?)になっていて…。

花的にも「こんなに変わっちゃって…」と、井伊直弼が出ている回では残念な気持ちで観ていました。

そして起こる桜田門外の変。
井伊直弼暗殺時の話であり、「西郷さん」では詳細に語られなかった、実行犯側の視点でのストーリーということで花も興味津々。

…で、観てみました。

桜田門外ノ変 [ 大沢たかお ]

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映画「桜田門外ノ変」は、2010年に公開された日本映画。
吉村昭の同名小説を映画化した時代劇です。

大老・井伊直弼を襲撃を指揮した水戸藩士・関鉄之介が主人公。
その視点から、事件のその後も描いています。

 

主演は大沢たかおさん!西郷隆盛役は永澤俊矢

主なキャストはこちら↓

関鉄之介…大沢たかお(水戸浪士)
関ふさ…長谷川京子(鉄之介の奥さん)
関誠一郎…加藤清史郎(鉄之介の息子)

いの…中村ゆり(鉄之介の愛人)

徳川斉昭…北大路欣也
松平春嶽…池内博之
井伊直弼…伊武雅刀

金子孫二郎…柄本明
高橋多一郎…生瀬勝久
稲田重蔵…田中要次(水戸浪士)
有村次左衛門…坂東巳之助(薩摩藩士)

安藤龍介…北村有起哉(水戸浪士)

西郷隆盛…永澤俊矢

*この後はネタバレです。
子どもと観る前に、ちょっと先にお勉強~。
必要なポイントを押さえて、これで解説もバッチリ☆彡

 




 

ネタバレ注意!こんなお話…

時は1860年3月3日。
大雪が降る中、桃の節句を祝う為に登城する大老・井伊直弼(伊武雅刀)。

その行列が江戸城の桜田門に着いた時、直弼の乗る籠に直訴状を持って近づく男。
それを合図に、待機していた実行隊長・関鉄之介(大沢たかお)率いる水戸藩脱藩者17名、薩摩藩士1名の計18人が直弼の行列を襲撃します。
意外と多い人数ですね…

最初に斬り込んだ水戸浪士の稲田重蔵(田中要次)は護衛に斬られます。
入り乱れる中、井伊直弼の護衛の者は刀の柄に袋をかけていたので即座に対応できず、次々と斬られてしまいます。

護衛がいたのにあっさり殺されてしまったのは、雪のために刀をしまい込んでいた不用心が一因ですかね~。
いつも通り、すぐに刀を抜ける体制であれば、また結果が違ったのかもしれません。

唯一の薩摩藩士である有村次左衛門(坂東巳之助)が井伊直弼(伊武雅刀)を籠から引きずり出し、その首を討ちとります。

薩摩藩の挙兵の約束を取り付けていたので、そのまま京都に向かおうとするものの、一部の者は重傷を負っており途中で力尽きて自決します。
有村次左衛門もその一人です。

桜田門外の変を軸に、過去とその後が行ったり来たり。
ナレーションが入るのでわかりますが、ある程度の流れを知っておいた方がついていきやすいかも。

 

1854年。
ペリー提督率いるアメリカの「黒船」艦隊が浦賀に来航し、徳川幕府に開国を迫ります。

開国を主張する彦根藩主・井伊直弼派と、外国を武力で追い払うべきだと攘夷を唱える水戸藩主・徳川斉昭(北大路欣也)派。
激しい権力闘争が繰り広げられます。

「西郷どん」でも、激しい応酬として描かれていました。
もう、頭脳戦。
で、井伊直弼派が勝ちます。

1858年、大老に就任した直弼が独断で日米修好通商条約を締結。
徳川斉昭が直弼を問い詰めようと福井藩主・松平春嶽(池内博之)と江戸城に上がりますが、逆に直弼に不時登城を咎められ隠居謹慎処分になってしまいます。

徳川家の者なのに、家来である井伊家からこの仕打ち…。
「西郷どん」でも、悔しい場面でした。

これをきっかけに、直弼は恐怖の「安政の大獄」を開始。
数多くの反対派を捕えて処刑していきます。

「西郷どん」でも、西郷さんと共に戦ってきた人たちが次々に処刑され…なんとも悔しいものでした。
もう、井伊さんの暴走がすごすぎる!
これは殺されてもしゃーないなぁと思いました。
ご先祖様(井伊直政)が生きてたら、何と言ったのでしょうか?

 

さて、主人公である関鉄之助は何をしていたのか?

当時の関鉄之助は水戸藩に仕える武士として、家族と暮らしていました。
ところが、主君である斉昭の永蟄居と安政の大獄で状況が一変します。

藩政改革を訴え、諸藩と組んで直弼に対抗しようとする群奉行の金子孫次郎(柄本明)と高橋多一郎(生瀬勝久)。
関鉄之助はその二人からの命を受け、越前藩・鳥取藩・長州藩への遊説に赴きます。
ところが、ついに弾圧は諸藩まで及んでおり、まったく成果を上げることができずに江戸に引き上げることになります。

そこで金子と高橋は極秘裏に直弼暗殺を計画。
その計画に賛同する藩士たちがぞくぞくと集ってきたのでした。
鉄之助もその一人です。

計画を実行するにあたり、藩に迷惑をかけないためにも脱藩。
総勢18名は、桃の節句の日を決行日と定め、江戸に潜伏するのでした。
鉄之助は愛人の家に身を寄せ、決行日を待ちます。

 

回想から戻って、井伊直弼暗殺後。
鉄之助たちは、約束していた薩摩藩の挙兵を信じて京都に向かいます。

が!

薩摩藩は挙兵慎重派の意見に押されてしまい約束を反故。
挙兵を撤回します。
さらに、水戸藩も「幕府に弓を引いた」として鉄之助たち実行犯を手配。
他の藩からも受け入れを拒絶され、全国各地を逃亡することになります。

高橋は幕府の追っ手に追い詰められ、大阪の四天王寺境内で自決。
金子も薩摩藩邸を出た直後に、待ってましたとばかりに役人に捕らえられ…その他の仲間も次々と捕まっては自決していきます。
鉄之助の愛人・いのも捕らえられ、拷問されて死んでしまいます。
鉄之助は越後の湯沢温泉に潜伏していたところを発見され、捕らえられてしまいます。

鉄之助を捕らえたのは、水戸藩氏の安藤龍介(北村有起哉)。
龍介は鉄之助に敬意を示して、酒をふるまいます。
そして江戸に送られ、1862年5月11日に斬首。

それから時が流れ、明治になった1868年。
官軍の部隊を率いる西郷隆盛(永澤俊矢)が桜田門を通ります。
「ここから始まったのだな…」とつぶやいて終わるのでした。

 

ドラマチックな要素はなし!ただ事実のみ!!

映画「桜田門外ノ変」は、歴史的事実に基づいて作られた映画なのか、淡々とした描写で進行していきます。
ですから、ドラマチックな展開などはなし。

再現ドラマとして、歴史の勉強として観るのにはぴったりです。
なにせ、謀反に参加していた人たちの名前と出身、死亡理由、年齢まで出てきます。

事前にある程度の知識は入れておくと見やすいです。そうでないと、ちょっとつまらないかも…。

しかも、時間が長いので辛い。
拷問シーン、惨殺シーンがグロい。

また、最初と最後に、現在の桜田門とその近くの国会議事堂が映されます。
最初と最後では、その映像の印象も違ったものに…。

キャストの中には、「西郷どん」の主要人物もチラホラ。
薩摩藩士・大山綱良役の北村有起哉さん。
弟・西郷吉次郎役の渡部豪太さん。

歴史映画って、違う視点からいろいろとみてみるとおもしろいですね。
また、映画を観た後に、実際に歴史に関係した場所に行ってみたい。
井伊大老の墓所がある豪徳寺と、桜田門でしょうか。
しっかりリサーチしないと。

 

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