学問の神様・菅原道真公を祀る三天神社の一つ「荏柄天神社」

先日、鎌倉鶴岡八幡宮の鶴岡厄災大祈祷と受けてきました。

毎年のことですが、寒っ!
そして、終わった後の清々しい事。

その後、食事をして荏原天神社に。
荏原天神社は菅原道真公をご祭神にしている神社で、学業成就・合格祈願で人気。

鶴岡八幡宮からてくてくと歩き、住宅街の中にあります。

大きな木の下をくぐった先には赤い鳥居。
続く砂利道を50メートルほどいった先に階段。

階段を上ると、これまた鮮やかな朱色の拝殿が。
シンボルの梅のマークもあります。

 

拝殿の後ろにある本殿は国指定の重要文化財で、境内は国指定の史跡です。

こじんまりとした空間ですが、手入れが行き届いており、花が咲き始めた梅の木が。
拝殿右側にある梅の木は、「鎌倉一早咲きの梅」として有名です。

梅は、菅原道真公が大好きだった木。
道真公が詠んだ歌からも、梅がシンボルになっています。

「東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」

意味は、

春風が吹いたら、香りをその風に託して大宰府まで送り届けてくれ、梅の花よ。
私がいないからといって春を忘れてはならないぞ

…です。

境内にも梅の木がちらほら。
訪れた日にもすでに咲いており…ほんわか、春を感じて心が温かくなりました。




 

拝殿の近くには、おみくじがどーんと鎮座。
これがまた他とは違うやり方。

まずくじを引き、「天神様」「梅」「牛」と出たところからおみくじを引きます。

 

社務所では、たくさんのおまもりが。
合格熊手や合格祈願はちまき、祈願絵馬には菅原道真公が描かれておりご利益が高そう。

絵巻は数種類あるようで、他にも目標達成祈願絵馬なんてものも。

目標達成祈願絵馬は、天神様遭難の折の救いの鳥で夢を現実にかえる鳥で、目標達成の努力を見守り、さらなる力を授けて頂く事を祈念する絵馬。

目的達成し、お礼参りの用紙を持ってくると、神職がご神前で目的達成の報告をしてくださるそうです。
ちなみに、初穂料は2,000円。

 

また、受験生におすすめの昇殿祈祷と受験当日早朝祈願もあり。

昇殿祈祷では、合格祈願・就職成就・厄払・家内安全・初宮詣・七五三詣などのご祈祷で、祝詞奏上、神鈴神事、玉串奉奠の後、お札と共に、ご神前にお供えしたお守り・祈願鉛筆(合格祈願の場合)、お供え物(神酒・梅干・銀杏・飴など)をお下がり、受け取ります。

ちなみに、梅干しと銀杏は境内で採れた実を使用しているそうで、時期によって他の神菓に代わるそうです。
初穂料は5,000円。

 

そして、受験当日早朝祈願。

実際に申し込まれている方がちらほら…。
おみくじのすぐ近くの机に奏上用紙が置かれていました。

神職の方が、試験の当日に成功を祈願するご祈祷。
御祈祷後は、記入した奏上用紙を受験日一日、ご神前にお供えしてくれるそうです。
ご利益ありそう!!

前日まで申し込み可能で、初穂料は1,000円です。

 

今回は、合格祈願鉛筆と合格梅守をいただきました。

合格祈願鉛筆はBとHBと選べ、1ダースは1,000円。
3本入りで300円。
鉛筆はたくさんあっても困らないので、1ダースがおすすめです。

また、御朱印はこちら!
やっぱり梅のマークあり。

 

境内はこんな感じです↓

本殿から向かって右側には、熊野権現社が。
荏原天神社の周辺は、熊野三柱神が鎮守の神様でした。
そのため、摂社として置かれているんですね。

階段を上がり、洞窟の奥に鎮座。
熊野三柱神である伊邪那岐命(イザナギノミコト)、伊邪那美命(イザナミノミコト)、天宇受売命(アメノウズメノミコト)が祀られています。
手前で参拝します。

また、ご神木であるイチョウの木が。

左は境内から、右は階段から

このイチョウの木は、荏柄天神社に菅原道真の肖像画が降臨した際に植えられた木。
高さ25メートル、樹齢900年というのですからすごいですね。

ちなみに、数年前に強風で折れてしまった鶴岡八幡宮のイチョウは、樹齢1,000年でした。
そりゃ、ニュースにもなるわな。

…なんてびっくりしていたら、リスが一匹。
キキッ、キキッとずーっと鳴いていました。

 

反対側には、古神札納所とかっぱ筆塚、絵筆塚。

絵筆塚は漫画家の故・横山隆ーさんが発起人となって、150近くのキャラクターのレリーフを張り付けたもの。
高さ3メートルほどで、まるでその形はロケットのよう!

壁面にずらーっと、誰もが知っているキャラクターのレリーフが貼られ、探して見つけてはキャーキャー賑やかになること間違いなし。

ドラえもん!!

かっぱ塚が近くにあったのですが…うっかり度忘れ。
次回は絶対に拝見してみようと思います。

 

福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮と共に三天神社と呼ばれている荏柄天神社。
まさに、鎌倉を代表する学問の神様。

三天神社であることからも、受験生に絶大な支持を持ち、受験合格祈願にご利益がありと、受験シーズンには長蛇の列もできるというのもうなずけるもの。
そうした雰囲気がありました。

荏原天神社の始まりは、長治元年(1104年)。
雷雨と共に黒い束帯姿の天神画像が天降り、神験を恐れた里人等が社殿を立てて、その画像を納め祀った縁起に始まると言われています。

ひーえー!!
あのイチョウの木がその時に植えられたものなんですね。

治承四年(1180年)鎌倉大蔵の地に幕府を開いた源頼朝が、荏原店神社を鬼門の守護神と仰ぎ、更めて社殿を造立。

以後、鎌倉幕府の尊社として崇拝され、「吾妻鏡」には二大将軍・頼家が大江広元を奉幣使として菅公三百年忌を盛大に執行させたという記録もあるそうです。

 

鎌倉八幡宮から荏原天神社に向かう途中には、源頼朝や島津忠久、大江広本、北条義時、永福寺跡などがあります。

あまり整備されていないのが残念ですが、歴史を肌で感じられる場所です。

また、鎌倉に来た際には荏原天神社に参拝したいと思うので、もう少し歴史を深く勉強するようになったら、またこちらにも訪れたいと思います。

 

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