【二月の勝者】第86講「十一月の漸進」を読んだ感想

2週間ぶりの「二月の勝者」。

前回、模試の結果が悪くて志望校の変更相談に訪れた山本ママ。
佐倉先生が一人で対応します。

*この先はネタバレになりますので、コミックスを楽しみにされている方はご遠慮ください。

「模試の偏差値も合格判定も気にしなくていい」と言い切る佐倉先生の言葉に戸惑う山本ママ。

廊下では、こっそり黒木先生が立ち聞き(!?)しています。

佐倉先生の言葉は母も気になる。
どう答えるのかと読み進めると…

 

「模試で合否が決まるわけではない」
「鈴蘭女子の試験で、合格ラインに乗せられる点数をとればいいんです」

佐倉先生の答えに、「先生、さっきから当たり前の事を…」と、温厚そうな山本ママが若干切れ気味に。

こわい…。
でも、そうなるわな…(汗)。

母も正直「はぁ(*´Д`)?」って思った。




 

そんな山本ママに、「模試は鈴蘭が出したい出題を並べているわけではない」と力説する佐倉先生。

模試は基礎を中心に、幅広く万遍に出題している。
どの範囲もできるに越したことはないけれども、この時期は、全ての範囲を正答する必要はない。

中堅校であれば、正答率30%のような問題は必要ない。
今後は70%以上の問題は落とさないことを徹底していくことが大事だと説きます。

 

「基礎を固めれば必ず合格が見えてきます。頑張りましょう」という佐倉先生ですが、山本ママは「現時点で精一杯頑張ってこれなんです。もっと頑張れなんて言えない」と、これまでやってきた過去問の点数をみせます。

合格最低点を一度もクリアできないことに、「こんなに頑張ってるのに取れない…つらいよ…」と涙していた佳苗さん。
その姿に、山本ママも辛くて仕方がない。

山本ママの悲痛の叫びは、受験ママなら誰しもが思う事ではないでしょうか。
母もその気持ちが痛いほどわかるし、来年はもっと強く思うだろうから、正直怖い。

5年生の今でさえ、「こんなに勉強しなくても」とか「ここまでやらなくちゃいけないの!?」とか思う。

我慢させてしまっている事が多いので、心を鬼にしなくちゃ言えないのが辛い。

本当なら、もっと甘やかしたいよ~(父みたいに)。

 

そんな山本ママの姿に、「親の方が先に音をあげる」と言っていた黒木先生の言葉を思い出す佐倉先生。

「10点が超えられない…」と嘆く山本ママに、「その10点を超える作戦があります!」と、過去問を使った勉強方法を解説します。

「過去問題集の中に出題傾向が載っています。毎年出されるくらいの頻出単元をとにかく固めるんです」と。

さらに、「鈴蘭は12月以降の説明会で出題傾向のヒントを出す学校です」という佐倉先生の言葉にハッとする山本ママ。

さらにさらに!

昨年度の鈴蘭女子を受験したデータを元に、合格実績を披露。
鈴蘭は「補欠が2回になった場合は正規合格になる」と。

 

以上の話に、山本ママも鈴蘭をあきらめなくていいんだという気持ちにぐらり。

帰っていく際には、いくぶんか落ち着いた様子を取り戻していました。

 

なるほどねーと母も納得。

今回も、いろいろと参考になるところが多くありました。

過去問については知っていたけど、佐倉先生の説明もぐっとわかりやすい。
この作者さん、すごい。

 

ちなみに、Rクラスの他の生徒さんの模試結果がちらり。

山本佳苗さんと同じく「60%B」なのは、伊東章太郎くん、(ママが課金ゲー上等と切れた)武田勇人くん、

「20%D」だったのは(自習室のトラウマが気になる)大内玲礼央さん、(ママさんが面談でぼろ泣きしていた)福島圭くん。

そして、ママは名門・高偏差値学校しか視野にない今川理衣沙さんは「20%以下E」。
だいぶ前に、家庭教師の面談で「この短期間にここまで上げるのは無理です」と断られていることからも、どうなったのか気になる。

というか、ほぼ上か下かだな!?
中間(?)の「40%C」は明智くんのみ。

 

そして最後は、一人職員室に残る黒木先生。

先日おこなわれた学校別フェニックスオープンの速報をクリックしたところで終わったのでした。

Rクラスの次はΩ!
来週も気になる。

 

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