弘法大師・空海を知る!映画「空海 -美しき王妃の謎-」

歴女の花様ご希望で、日本・中国合作映画「空海 -美しき王妃の謎-」(上映時間2時間12分)を観に行きました。

ただ内容からもお客さんの年齢層は高く…花が最年少じゃない?
いつもとは違う雰囲気です。
(いつもはキッズ盛りだくさんだからね…)

空海の自伝の話と思っていたのですが、楊貴妃と化け猫のファンタジー映画でした。

ちなみに、監督は名だたる映画祭で数々の賞を受賞している世界的巨匠チェン・カイコー氏。
美術デザインに2年、セット建設に4年、撮影準備と撮影に1年、ポスプロに1年と、その製作期間に8年とかけて完成。

空海役の染谷将太さんは、海外作品初主演という大抜擢!
阿部寛さんや松坂慶子さん、火野正平さんと日本の実力俳優も出演と、豪華なキャスティングです。

 

映画を見る前に、ちょっと弘法大師・空海のおさらい。

774年に香川(当時は讃岐国)に生まれた空海は、家が地方豪族のお坊ちゃん。
幼いころから聡明で、18歳になると長岡京で学び、広い教養を身につけていきます。

エリート官僚になると思われたものの、20歳の頃に仏教の素晴らしさに目覚め転身。

各地を旅しながら仏教の研究と勉強に取り組み、30歳の頃に遣唐使として唐(中国)に行くことになりました。
これはまたとないビックチャンス!

 

そのメンバーの中には、最澄もいました。

最澄はすでに天皇からも認められているお坊さんで、無名に近い空海とは雲泥の差。

待遇も全く違いますが、空海も国の代表者としていくことには変わりないので、すごいことはすごい!

 

唐に渡った空海は、同時の最先端である密教を学びます。

しかも、20年間の勉強期間があるなかで、空海はたった2年でマスター。

この密教が空海を仏教界のスーパースターにします。
そして、帰国後に開いたのが真言宗だったのです。

 

空海の功績は嵯峨天皇にも認められるものとなり、高野山をプレゼントされます。
空海はそこに、修行の場として使える金剛峯寺を建てるのでした。

その後は、宗教活動はもちろん、満濃池の土木修理工事や庶民が学べる綜芸種智院を作るなど、人々の為になることを次々とおこないます。

 

ちなみに、空海の字はかなりの達筆。
現在する空海の筆跡は、国宝に指定されています。

62歳で亡くなった空海は、醍醐天皇から「弘法大師」の名前をプレゼント。
のちの世に伝わる名前になったんですね。

…っていうのが、空海の大体の流れ。
映画では、遣唐使として唐に派遣された時の話になります。

 




 

登場人物はこちら↓

・空海(染谷将太)
密教の教えを求め、日本から遣唐使として唐に渡る修行僧。
長安の都を脅かす怪事件の謎を追う。白楽天が相棒。

 

・白楽天(ホアン・シュアン/声・高橋一生)
後の大詩人・白居易の若き日。
玄宗皇帝と楊貴妃の深愛の誌・長恨歌を詠む。都で起こる怪事件が楊貴妃の死に関係することを知り、空海と共にその謎を追う。

 

・阿倍仲麻呂(阿部寛)
玄宗皇帝の時代に、遣唐留学生として入唐。
皇帝に仕えつつ、楊貴妃に想いを寄せていた。

 

楊貴妃(チャン・ロンロン/声・吉田羊)…絶世の美女。安史の乱をきっかけに、悲劇の死を遂げる。
玄宗皇帝(チャン・ルーイー/声・イッセー尾形)…唐の9代皇帝。

安禄山…玄宗皇帝に仕えた将官。安史の乱を起こした人物。

丹龍(声・寛一郎)…黄鶴の弟子&実子。幻術使い。
白龍(声・東出昌大)…黄鶴の弟子。楊貴妃に心を奪われる。
黄鶴(声・不破万作)…長安一の幻術師。楊貴妃の処刑にあたり、ある提案をする。

李白(声・六角精児)…唐の有名な詩人。玄宗皇帝の命により、楊貴妃への詩・清平調詞を詠む。
高力士(声・金田明夫)…玄宗皇帝に仕える。

麗香…陳雲樵のお気に入り。妖猫に取り憑かれる。
玉蓮(声・花澤香菜)…陳雲樵が目をかける踊り子。
春琴(声・沢城みゆき)…陳雲樵の妻。妖猫に取り憑かれてしまう。
陳雲樵…役人。父である陳玄礼は玄武天皇に仕えていた役人であり、楊貴妃の死と深くかかわっている。

白玲(松坂慶子)…阿倍仲麻呂の側室。事件のカギとなる仲麻呂の日記を空海に託す。
大師(火野正平)…空海の日本の師匠。
瓜翁(声・山寺宏一)…幻術を使う西瓜売り。
妖猫(声・六平直政)…黒猫ちゃん

 

原作は夢枕獏氏の「沙門空海 唐の国にて鬼と宴す」。
映画版のストーリーはこちら↓


今から1200年前の中国。
シルクロードの交易で栄える長安で、怪事件が発生する。
都の役人・陳雲樵(ちんうんしょう)の妻・春琴(しゅんきん)が、人の言葉を話す黒い妖猫と遭遇。
猫の言われる通りにすると、大金を発見します。
陳雲樵は喜びますが、春琴は猫に憑りつかれて次第におかしくなってしまいます。

一方、奇病にかかった皇帝の病を法術で治すため、日本から呼ばれた空海が王宮を訪ねていました。
ところが間に合わず、目の前で皇帝が死ぬのを目撃。
皇帝は病死とされますが、記録係りの役人・白楽天はその死因に疑問を持ちます。

空海も猫の毛が不自然に落ちていた事から不穏な気配を察知し、残されていた猫の足跡をたどっていきます。
そこで、次期皇帝が次に死ぬという予言が書かれた札を発見します。

その後、白楽天と再会。
この頃の白楽天は、9代皇帝・玄宗とその寵愛を受けていた絶世の美女・楊貴妃の悲劇を綴った「長恨歌」の執筆で行き詰っていました。
空海も密教の青龍寺に入り込む手立てがなく悩んでおり…そうした二人の状況から、友情が芽生えていきます。

 

白楽天は空海を妓楼・胡玉楼に誘いますが、そこで開かれていた陳雲樵の宴席での殺戮に遭遇します。
妖猫が次々に、陳雲樵の部下を殺害したのです。
その惨状を調べに来た役人に、空海は「これは皇帝を呪い殺したのと同じ猫の仕業だ」と告げます。
それを聞いた役人は、空海と白楽天に妖猫の探索を依頼するのでした。

妖猫に憑りつかれた麗香は、馴染みの客である陳雲樵が贔屓する玉蓮に毒を飲ませますが、空海の法術によって救われます。
その力を見た陳雲樵は、すっかり様子が変わってしまった春琴も救ってほしいとお願いします。

白楽天と共に陳雲樵の屋敷に向かう空海。
そこには、月光の光を浴びながら楊貴妃の美しさを称える李白の詩を口ずさむ春琴が。だが、その姿は妖猫が見せる幻術の姿にすぎないと見破った空海は、李白の詩に謎が隠されていると推理します。そして、王宮の書庫で李白の詩を調べ、皇帝の死と春琴の変わりようには、数十年前の楊貴妃の死が関係していると考えるのでした。

再び陳雲樵の屋敷に戻ると、憑りつかれている春琴から自分は玄宗皇帝が飼っていた猫であり、皇帝の命令で陳雲樵の父・陳玄礼(ちんげんれい)に生き埋めにされたと告げられます。
さらに、白楽天が執筆している「長恨歌」は真実を捉えてはいないと…。

 

「長恨歌」を否定された白楽天と空海は仲たがいしてしまいます。
でも、空海がどうして長安にこれたかを語ることで、再び二人の仲が復活。
楊貴妃の死の真相を探るため、楊貴妃に仕えていた侍女に会いに行くのでした。
ところが、侍女は楊貴妃が亡くなる瞬間をみていないとわかります。

がっかりするものの、日本人であり玄宗皇帝の高官として仕えていた阿倍仲麻呂が居合わせた事を知ります。
仲麻呂はすげに亡くなっていますが、側室である白玲は健在。
そこで、仲麻呂が書いていた日記を借り受けるのでした。

日記から、仲麻呂が楊貴妃に惹かれていたこと、そして玄宗皇帝が楊貴妃の為に「極楽の宴」を開いていた事を知ります。
この宴では、李白は楊貴妃を称える詩を書き、長安一の幻術師・黄鶴(こうかく)、弟子の丹龍・白竜が幻術ショーを披露していたことが書かれていました。

宴から数日後。楊貴妃を手に入れようとした将官・安禄山が謀反を起こし、玄宗皇帝は10万の部下と共に都を追われてしまいます。
陳雲樵の父・陳玄礼が安禄山に寝返えり、「すべての元凶は楊貴妃にあり」として楊貴妃の命を要求。

玄宗皇帝・阿倍仲麻呂・高力士・黄鶴らが話し合った結果、楊貴妃を術で一時的に仮死状態にし、蘇生した後に助けるという策を実行します。

 

阿倍仲麻呂の日記から楊貴妃が亡くなった状況を知った空海たちは、廃墟となった宴の会場から楊貴妃の足跡を追い始めます。
そこでたどり着いたのは、楊貴妃の遺体が眠る石棺が安置された墓所。
ところが、そこに楊貴妃の遺体はなく…。
変わりに、思いがけない驚愕の事実の痕跡を見つけます。

すべてを悟った空海たちの前に、妖猫が姿を現します。
そして、歴史の裏に隠された、楊貴妃の死の事実が語られます。

*映画「空海 -美しき王妃の謎-」パンフレットより


 

CGがすごくきれいで、幻術シーンは見とれるものがあったのですが…逆にファンタジー感がすごすぎて、リアルな歴史人物がでているのと相反するものを感じるところが。

そして、やっぱり空海さんの活躍があまりないのが残念でした。

タイトルであんなにどーんと出ていたのに…。
合同作品なので、なにかとかけひきや事情があるのかな~…。

でも、きれいな映像で、当時の町や人々の実写で勉強になったのではないでしょうか。

花はというと、まだ理解しにくい部分はあったものの、ファンタジーなところに「うわぁぁぁぁぁぁぁ~」となったようです。
帰りの電車の中でも、じっくりとパンフレットを見ていました。

 

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