【二月の勝者】第105講「十一月の本懐」を読んで

さーてさてさて。
海斗君がひた隠しにしていた本命校について、ついにママさんに打ち明ける日がやってきました。

温厚そうなイメージの双子ママですが…。
ここまで海斗君が警戒しているのだから、どのような反応を見せるのか気になります。

*ここから先はネタバレですので、新刊を楽しみにされている方はご遠慮ください。

2月1日の受験校を変えたいという海斗君の発言に、プチパニックのママさん。

それが開成である事を知ると、「あのね、海斗。ちょっと真面目に話しよ?そういう冗談をいう時期じゃもうないっていうかね…」と半笑い。

「僕は本気で改正を目指したいんだ」と海斗君。
名前を呼ばれてママの顔を見ると…

 

そこには、さっきまでの半笑いはどこへやら、唇を震わせて恐怖の顔を浮かべているママさんの顔。
「なにいってんの、この子は!」って感じ。

うわっ、こんなママさんの顔、初めてみたかも。

 

マ)栄東はどうするの?

海)栄東も本当に行きたいと思っているし、受験する。

マ)わかってない!栄東の入試は2回しかないから、大事な機会を半分も失う!それに後半になるほど受かりにくくなる!

海)それでも、陸斗やししょー(島津君)みたいにチャレンジしてみたいんだ!

 

そんな海斗くんの言葉に、「桜花で成績が伸びたのは優秀なお友達のおかげ。
その影響を受けすぎてしまったのかな」とママさん。

「最上位校を目指すのは、勉強に向いている子がすることなのよ?人には向き不向きがある」とのママさんの言葉に、海斗君はこれまでの想いを全部ぶちまけます。

 

ずっとママは自分たちに「向いている」ことを決めてきた。
結果を出さなければ、その分野で頑張る事はできないの?

みんなと接するようになって、はじめて「自分のための受験をしよう」って思えるようになった。

僕たちは、ママが決めた事に従わなければいけないの?
じゃあ、いつになったら自分がやりたいことができるの?

「僕はただ、最初から『できない』って決めつけてほしくなかっただけなんだ」という海斗君の渾身の言葉に、ママさんは何も言えません。

 

海斗君の本気に、ママさんは開成受験をする条件として、次の最後の模試で開成の合格判定40%を超えることを言います。

「それが簡単じゃないことは知っているはずよね?でも、それなりの勝算がなければ認められないことはわかって頂戴」というママに、「ありがとう、がんばるよ」と答える海斗君。

そして、こっそり立ち聞きしている陸斗君。

 

ママさんの気持ち、ものすごくわかります。
私自身も同じようになってしまっている部分もあると思う。

また、海斗君がここまで一生懸命に、自分の気持ちを強く持っている事に「めっちゃいいじゃん!」とも思う。

いーなー。
こんなに強く、自分の夢を持てるの。
花も、こんな風に何かやりたいことを見つけてほしいなぁ。

まぁ…中学受験はしたいのは確からしいけど…。

 

ちなみに、ママさん。
海斗君が自室に戻った後、悶々と一人悩み中。

これまでの自分自身の言動を振り返り、確かに海斗君の言う通りだったかもしれない。
でも、だからといって開成受験をさせるわけにはいかない…と悶々。

で、海斗君は陸斗君と共に「今度こそ、誰にもジャッジさせない!俺たちの『勝ち負け』は俺たち自身で決めようぜ!」と、拳でこっつん。

 

はてさて、陸斗君の問題(?)はほぼ解決。
これより堂々と開成を目指せます。

隠し事がなくなったから、すっきりとした気持ちで模試に全力で当たれるのではないでしょうか。

次号はどんな話が展開するのか…うーん、楽しみ。

 

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