雪が心配されていましたが、良いお天気!といことで、江戸東京たてもの園に行ってきました。
花の社会科勉強です。
ァィ(。・Д・)ゞ
江戸東京たてもの園は都立小金井公園内にあり、文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示する野外博物館。
1993年(平成5年)に江戸東京博物館の分館として開設。
現地保存が難しいと言われている文化的価値の高い歴史的建造物を移築。
復元、保存、展示しています。
ちなみに、江戸東京たてもの園が建設される前までは武蔵野郷土館がありました。
原始・古代から近・現代までの武蔵野の生い立ちをテーマに、さまざまな博物館活動をおこなっており、江戸東京たてもの園はその貴重な資料や活動を引き継ぐ形で、展示室と屋外に展示しています。
料金は、大人400円。
小学生は無料。
ちなみに、駐車場は小金井公園内に有料駐車場があり、(乗用車では)最初の1時間は300円、30分超過ごとに100円です。
入り口は、歴史的建造物「光華殿」を改修したビジターセンター。
インフォメーション、多目的ホール、図書コーナー、ミュージアムショップなどがあります。
展示室では、「武蔵野の歴史と民族」が。
考古資料、生業や生活、信仰、娯楽に関する民俗・美術資料、蛙にまつわる物品の収集家として知られる故小澤一蛙氏の関係資料が紹介されています。
屋外の展示は、西ゾーン・センターゾーン・東ゾーンと3つに分かれています。
修繕工事がおこなわれている建物は見学することができません。
また、靴を脱いで上がるのですが、冬の寒い日はかなり冷たいです!
畳みや絨毯が敷かれているお屋敷はいいのですが、板張りの家はものすごく冷たく、あまりの冷たさに長いできないところも。
園内にはボランティア活動をされている方が多数いらっしゃり、案内(園内ガイドは15日前までに申し込みをしないといけないらしい)や解説をしてくださるとても頼りになる存在。
いろいろと聞いてしまったのですが、嫌な顔一つせず丁寧に教えてくださいました。
感謝!
まずは、西ゾーンから。
1925年(大正14年)郊外住宅地の一つ、大田区田園調布に建てられいた大川邸。
当時では珍しい、全室が洋室のつくり。
日本の近代建築の発展に貢献した建築家・前川國男氏の自邸。
切妻屋根の和風、吹き抜けの居間が特徴的。
東京都指定有形文化財です。
日本におけるモダニズム運動を主導した建築家・堀口捨己が、当時オランダで流行していたデザインと、日本の伝統的な造形を折衷したデザイン。
江戸時代に配置された徳川家の家臣団、八王子千人同心組頭の家。
周辺の農家に比べるとそこまで広くないものの、式台付きの玄関など格式の高さがあり。
実際に、ボランティアスタッフの方が火入れをされていました。
筒?で空気を送ると火が勢いよく立ち、花もびっくり。
広間型の間取りを持つ茅葺の民家。
こちらでも火入れをしており、煙が高い天井にもくもくと…心配になるぐらいに真っ白でした。
びっくり!
江戸時代後期に建てられた吉野家(農家)。
式台付きの玄関や「付書院」のある奥座敷と格式の高さがみられます。
小金井市指定有形文化財。
囲炉裏でおいしいお茶をいただきました♪
ちなみに、西ゾーンにはカフェがあります。
ドイツ人建築家ゲオルグ・デ・ラランデにより増築されたデ・ラランデ邸にて、喫茶やお食事が楽しめます。
西ゾーンで最大の見どころともいえる、三井八郎右衛門邸。
ボランティアスタッフの方からもお話を聞きましたが、すべてにおいて規格外!
ここを見るだけも、江戸東京たてもの園に来た価値ありと思えるほど。
かなり興奮しました。
西ゾーン、最後は常盤台写真場。
こちら、昔の写真屋さんよろしく撮ってもらえます(マイカメラで)。
次は、センターゾーン。
まずは、尾張藩主徳川光友の正室・千代姫が、その母・お振りの方(三代将軍徳川家光の側室)を供養するために建立した霊屋。
東京都指定有形文化財です。
外観は工事中でしたが、室内の見学は可能だった高橋是清邸。
2階は、1936年(昭和11年)の「2・26事件」の現場です。
旧宇和島藩伊達家が大正時代に東京に建てた屋敷の表門。
起り(むくり)屋根の片番所を付けるなど、大名屋敷の門を再現したような形。
そして、東ゾーン。
こちらは、街並みが明治・大正・昭和って感じです。
橋を渡ったところにある万世橋交番。
デザインや建築様式から明治時代のもらしく、とってもレトロでおしゃれ。
横にあるポストも懐かしいデザイン。
色彩的にムーミンの家を想像してしまった、上野消防署(旧下谷消防署)望楼上部。
本当はもっともっと高いのだけれども、上の部分だけカットして持ってきたそうです。
都電7500形。
中に入れるので、電車好き&小さなお子さんには嬉しい。
東ゾーンには、商店街のような街並みになっています。
小間物(化粧品)屋さんの村上精華堂。
そろばんが…珠数が違う!?
昭和初期に建てられた丸二商店(荒物屋)で、店内は昭和10年代の様子を再現。
当時、どういった道具が使われていたのかがよくわかります。
昭和初期に建てられた花市生花店。
昭和30年代の花屋を再現。
明治初期に創業した武井三省堂(文具店)。
当初は書道用品の卸だったのが、小売店に。
港区白金台に1928年(昭和3年)に建てられた、木造3階建ての大和屋本店(乾物屋)。
3階の軒下を伝統的な出桁作りにしているものの、間口に対して背が高く、看板建築のようなユニークなプロポーション。
昔懐かしのスタイルの商品棚に感激。
しかも、これまた昔懐かしのタバコ売り場もあり。
傘づくりが盛んだった江戸川区小岩に建てられた川野商店(和傘問屋)。
大正期から現在の港区白金で営業している、味噌や醤油、酒類を販売している小寺醤油店。
青梅街道沿いにあった万徳旅館。
創建当初に近い形で、室内は旅館として営業していた1950年(昭和25年)頃の様子。
そして~!
ひときわ目立っていたのが、下町中通の奥にある子宝湯。
まるで、ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」に出てきそうな感じのレトロおしゃれな銭湯です。
室内は天井が高くて、パステルカラーの色が優しい雰囲気で広い!
子宝湯の向かって右側には大正期の仕立て屋さんの仕事場。
左側には、1970年(昭和45年)頃の鍵屋(居酒屋)。
イイ感じの雰囲気で、今でも流行りそう!
東ゾーンには店蔵型休息棟(1階が休憩所、2階が食事)があるのですが、工事中でお食事不可!
残念でした。
園内はとても広く、見ごたえたっぷり。
昔の暮らしを勉強するにはぴったりです。
今回、工事中で見れなかったお家や細かい部分で見れていないところがあったので、また来ようと思います。