睡眠時間の確保を意識・改善すること数日。
さらに、朝学習を取り入れ始めました。
でも~…
目覚ましをセットして花を起こすのですが、なかなか起きない。
毎日起こすのに時間がかかり、正直ハードワークです。
(´д`、)アゥゥ
朝学習は受験生にとってはお馴染みのもので、6年生ともなると受験当日の事を意識する事からも推奨されています。
科学的見地からもメリットがあることは言われており、早いうちに習慣化してしまったほうが受験には有利になるといった話も。
ただ、メリットがあればデメリットもあるもの。
朝勉強のデメリットを把握した上で上手にコントロールしてく必要があります。
そもそも、なぜ朝学習がいいのかというと、朝は頭が一番すっきりと整理されているから。
記憶の領域である脳の「海馬」は、日中は無意識にあらゆる情報を取り込み、睡眠中に得た情報を取捨選択。
重要と判断された情報を別の領域に保存し、それ以外の記憶は消去。
朝には、その日に情報を保管できるスペースが新たに作られています。
つまり、起きたばかりの頃が一番に海馬の空きスペースが多くなっているということ。
それは記憶しやすい状態にあるということなのです。
また、朝一番の勉強は大脳辺縁系にある扁桃体を活性化させます。
扁桃体は本能や感情を司る部分。
感情が伴った行動は記憶力も高めます。
わかりやすい例としては、トラウマやフラッシュバックなどがそれにあたります。
これらは忘れたくても忘れられない嫌な記憶であり、扁桃体が活性化し強固な記憶として定着してしまったもの。
つまり、朝勉強もそうした扁桃体の特徴に当てはめることができるんですね。
しかも、朝、起きた頃の身体は空腹状態にあります。
脳に必要な栄養素であるブドウ糖が不足している事からも、危機状態と体が反応して扁桃体を活性化。
記憶力が高まり、朝学習が定着しやすくなります。
この朝食前の空腹感による扁桃体の活性化は、夕食前の空腹感に置き換えることでも同じなんだとか。
さらに、朝の時間は限られていることも朝学習に良い影響を与えます。
例えるなら、作家さんの「締め切りがすぐそこ!」状態。
時間がたっぷりとあるとだらけてしまい集中力も低下してしまいやすいのですが、時間が限られているとなると、その緊張感から集中力も高まりやすい。
いわゆる、プレッシャーがあるかないか。
制限時間を設けることを「タイム・プレッシャー」と呼ぶそうですが、これが集中力をアップ。
脳内報酬物質であるドーパミンが放出されることで、その前にやっていた行動の回路が強化される…とは、ソニーコンピュータサイエンス研究所上級研究員の茂木健一郎氏のお言葉です。
朝学習が良いといわれる理由は、扁桃体の機能を利用したことによる、集中力と記憶力の向上なんですね。
では、逆に朝学習におけるデメリットは?
一番に心配されるのが睡眠時間。
朝学習をするには、夜早い時間帯で寝なければいけません。
勉強(もしくは息抜き)で就寝時間が遅くなると、いくら早起きしても効果はなし。
なぜなら、海馬は睡眠中に記憶を整理しているから。
十分な睡眠がないと、海馬に大量に放り込まれた情報が整理されず、新しく得るための情報スペースが作れません。
しかも、睡眠時間が短いということは睡眠不足を招き、日中は眠気と戦う羽目になることも…。
これじゃ、せっかく勉強しても眠くてなかなか記憶に残すこともできないでしょう。
つまり、朝学習をするなら早寝早起きが必須ということなのです。
あと、朝学習でもう一つ気を付けなくてはいけないのが起床時間です。
やたらと早い時間に起きたり、睡眠時間が少ないのは逆効果になります。
朝食前の勉強は、体がブドウ糖不足状態。
これを利用して扁桃体を活性化、記憶の倍増をはかります。
が!
これがあまりにも度を越してしまっていると逆効果になります。
扁桃体が過剰に働きすぎて、過剰症に。
さらに寝不足であると最悪。
ストレスと判断されて扁桃体からストレスホルモンが分泌されて血糖値を上昇。
その状態がキープされてしまうと、血糖値が慢性的に高くなり、さまざまな病気や体調不良の原因になってしまうのです。
さらにさらに!
過度なストレスはモチベーションを下げて記憶力も低下。
勉強しても定着しないという悪循環に陥る可能性も大なのです。
朝学習時の頭や体の状態から一番ベストと思われるのは、学校に行く2時間ほど前。
その時間帯に合わせて、睡眠時間を逆算し、夜の就寝時間を決めてこれを遵守するのが理想的。
とはいえ、夜の勉強タイムから朝の勉強タイムに変えるのは、かなり体に負担がかかるそう。
突然の環境変化ともいえるので、ストレスレベルは高く挫折してしまいやすいのだとか。
なので、いきなり完璧にやろうとはせず、少しずつ時間を朝方にシフトチェンジするのがいいそうです。
1時間の朝学習が理想ですが、これまでとは違う早い時間に起きるのに体と脳がついていけていないのか、なかなか決めた時間に起きることができません。
ストレスがかかっている事、急激な変化は体に毒ということを知ると、なかなか起きれないのも納得です。
今は30分ほどですが、少しずつ慣れて伸ばしていけるといいな~と改めて思いました。
ちなみに、朝学習に向いている教科は理系科目(算数や理科などの論理力を問う問題)なんだとか!?
起きたばかりの頭に負担(ストレス)をかけないように、まずは算数の計算問題(基本系)などで軽くウォーミングアップし、次に応用問題。
逆に暗記系は、その後に入ってくる情報に上書きされて抜けてしまう可能性が高いので向いていない。
暗記系は夜の就寝前に。
就寝前に暗記系のものを覚え、起きたら定着テストをして確認するのがおすすめ。
人の身体は太陽の光を浴びることで睡眠状態から覚醒状態に切り替わります。
体内時計もリセットされ、頭もすっきり。
目に光を取り込む事が大事なので、朝起きたらまずはカーテンをあけて太陽の光を浴びる!
これにつきるといえます。