日本銀行金融研究所・貨幣博物館に行ってきました!
東京駅の日本橋口から歩くこと数分。
首都高速都心環状線の下をくぐった先にありました。
ちなみに、貨幣博物館の目の前は日本銀行本店!
上空から見ると「円」になっている建物。
花も「これが!!」とわくわくっとしながら見たものの、残念ながら入り口は工事か何かで塞がれていて見えず。
気を取り直して、いざ本命の貨幣博物館に!
入り口にはガードマンがおり、中に入るとこれまたガードマンの方がお出迎え。
そこで簡単な入館手続きをおこないます。
用紙に住所(都道府県だけ)や人数を記入し、ハサミやカッターなどを所持していないか簡単な質問。
次いで、X線検査装置および金属探知機による所持品検査。
空港にある装置をくぐって荷物を受け取り終了。
厳重な警備にびっくりです。
高名な美術館でもこんなに厳重にされたことはないです。
チェックを受けるとパンフレットを頂きました。
荷物は、展示室がある2階に上がる階段横(玄関入って右手)にあり、ちょっとした普通サイズから、ちょっとしたサイズのキャリーケースが入るサイズまであり。
ただ、数がそう多くないので注意が必要です。
ロッカーは中身がうっすらと見える扉仕様。
徹底していますね!!
荷物を預けたら、いざ2階に!
ちなみに、入館料もロッカーもは無料です。
2階に上がると、右手に売店と数個のテーブルが。
パンフレットや記念スタンプが押せるスペースも。
そして、展示室に続く廊下には屏風のようなものがドドンと。
こちらは写真を撮っていい場所ですが、その奥の展示室はNG。
日本を代表するお金が印刷された屛風仕立てのボード。
記念撮影にピッタリです。
展示室の前には映像コーナーがあり、そこで楽しくわかりやすい日本のお金についてまとめた映像を見ることができます。
まずはここで映像を見てから展示室に入ると、より深く展示品をおもしろく見ることができます。
小学生でも楽しく見れる内容です。
映像をみたら、いよいよ展示室に!
展示室は、以下のような作りになっています。
展示室では、展示されているお金や歴史資料を見るだけでなく、体験できるコーナーもあります。
古代のお金の大きさを比べてみたり、銭さし1貫文(銭1,000枚分)の重さや千両箱の重さ体験などなど…「おーーー!」とやってみてためになる。
千両箱の重さ体験では、「こんなん肩にかついで盗むのはうそでしょ!?」とテレビドラマなどでよく見るシーンに文句をつけたほど。
重すぎて持てない!!
お金のスタンプラリーもあり、ただ押すのではなく、重ねて押したり(これには意味がある)と、こちらもお金にまつわる体験になっています。
展示室にも資料のコピーが置かれているので、持ち帰って読んでみるとなかなかためになる話ばかり。
勉強になります。
展示されている品には、日本のお金だけでなく海外のお金もありますので、日本の貨幣の歴史と世界の貨幣の歴史を同時に知ることができる。
その違いなどにびっくりしたり感心したりです。
ここまで学ぶと、やっぱり興味を持つのは目の前にある日本銀行本店。
当日見学では建物内に入ることはできませんが、本館の外観をみながら建物について解説していただけるだけでも勉強になります。
なにせ、日本銀行の建物の設計は、建築家ジョサイア・コンドルの弟子であり、東京駅丸の内駅舎や旧両国国技館などの設計も手掛けた辰野金吾氏ですから!
日本銀行本店本店は、明治29年(1896年)竣工。
明治49年(1974年)2月に重要文化財に指定されています。
また、第7代日本銀行総裁であり、第20代内閣総理大臣の高橋是清氏も。
「二・二六事件」において、赤坂にある自宅の二階で、反乱軍の青年将校らに胸を6発撃たれ暗殺されてしまった事は有名です。
ちなみに、そのご自宅。
江戸東京たてもの園に移築されており、事件のあった部屋も入ってみることができます。
さらに!
大蔵卿・松方正義が明治天皇へ謁見・奏上した様子を描いた絵画「兌換制度御治定」。
西南戦争の影響により、紙幣価値が下落。
それを描いた米と紙幣の綱引き「欲の戯ちから競」は、映像コーナーでも大変インパクトのあるシーンでした。
紙幣博物館の不換紙幣の整理に取り組んだ松方正義は、政策を進める中で予想される抵抗を和らげるために、当時は神様のように絶対的存在であった明治天皇のご賛同を頂くために謁見。
立会人として、太政大臣・三条実美と右大臣・岩倉具視という時の政府の最高責任者まで同席させ、陛下から「大蔵卿の方針通りに実行すべし」とご賛同を賜りました。
その様子が描かれた「兌換制度御治定」が、明治神宮外苑の聖徳記念絵画館に展示されています。
こちらも機会があれば行ってみたい。
2時間ほどじっくりと見学しました。
最後に、お土産を購入。
傷んだりして使えなくなった日本銀行券を裁断した紙片を入れたマウスパッドと、現日本銀行券の野口英世・樋口一葉・福沢諭吉が印刷されたお菓子。
マウスパットには、注意書きまであり。
良い記念品になります。
お菓子は、それぞれ2枚ずつ1つの袋に個装されていました。
美味しく頂きました(笑)。
他にもいろいろな品が置かれており、お土産として喜ばれそう。
今度は、日本銀行本店本店の見学と合わせて来たいです。